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ここは よくある パロロワ の世界 物語はここから始まる ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ まるで魔王みたいなツノのカチューシャを付けた女がいた。 上空に広がる満点の空と、墜ちてくると言われた月を見上げていた。 この少女の身体は人気ユーチューバーにして新生B小町のメンバーであるMEMちょ。ちなみに年齢は25歳だ。 だが、ここは魂が別の身体に文字通りチェンジされている一風変わった殺し合いの舞台。 つまる所今のMEMちょの中身は全くの別人ということで…… 「俺は…オスカー! 何処にでもいる普通のイエネコだ!」 「つい最近までお母さんを倒してやっとこさ平穏を取り戻したと思ったら……」 「なんだか魔王の娘みたいなツノがある女の子の体になっていた!!」 てなわけで。 現在MEMちょの身体となっているのがごく普通の飼い猫ことオスカー。 食って寝て人を癒やすことが義務なイエネコのオスカー。 つい最近、本性を明らかにした、悪魔に人格を支配された母親に猫料理にされそうになったが、父親の尊い犠牲とマジソンが用意してくれたメギド砲によって危機を脱した。 「それになんだこれは!? 身体を入れ替えて殺し合いをさせて、最後の一人にならないと会場諸共墜ちてきた月に押し潰されるだと!?」 聞けば聞くほど素っ頓狂な話だ。あの魘夢という男がどのようなやり方で身体を入れ替えたのかは兎も角、無理やり連れ込んでかつこの所業。まさにその人格が悪魔に支配されていると言った所か。 実際魘夢の言うことが確かなら、あのウタという少女が魘夢という悪魔に人格を支配されているようなものだが。 「だったらやることは単純だ。あの魘夢という悪魔をデストロイすれば問題ない話!」 「クックックッ……」 「だ、誰だっ!?」 打倒魘夢!と方針を決めた途端、背後から聞こえる謎の声。 オスカーが振り返ればそこには――! 「久しぶりだなオスカー。貴様にやられた時の痛みは今でも覚えているぞ……!」 「なっ……誰だっ!?」 「ならばもう一度教えてやろう。俺の名はコモドオオトカゲ! そしてこの身体の名はベルゼバブ!」 「こっコモドオオトカゲ……ってベルゼバブだとぉぉぉぉぉっ!?」 余りにも巨体な金髪焼け肌ムキムキマッチョマン。筋肉の黄金比そのもの。 そして名乗った名前はコモドオオトカゲ。かつて新しいペットとしてやってきて自分のエサを勝手に食べた不届き者。 いやそれよりも、オスカーにとってはベルゼバブという名前のほうが驚愕に値するものだった。 何故ならば、あの母親に取り憑きその人格を支配していたのがベルゼバブと言う名の悪魔なのだから。 「……まさか、生きていたなんてな……!」 「そうだ。俺はこの世に蘇った。しかも最高完璧の身体を手に入れた上で。もう俺は一介のペットに収まる存在ではない。人間を飼い主とする時代は終わりだ、これからは我らペットが人間の飼い主とするのだ!!」 コモドドラゴンはオスカーへの復讐以上に、ペットと飼い主の関係性を完全に逆転させるつもりだ。 オスカーとてペットとしての矜持がある。飼い主が積極的に害を成してくるなら容赦はしないが、それ以外の人間を巻き込むなどという凶行、赦してはおけない。 「ふざけるなぁぁぁぁ! 俺たちペットの役目は食って寝て人を癒やすことだ。貴様のような外道、もう一度粉微塵にしてくれるぅぅぅ!!!!」 「やってみろハズレ身体を渡された羽虫がぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」 ● いざ、決戦のバトルフィールド!(この場所) ● コモドドラゴン(ベルゼバブの姿)が現れた! 「いくぞおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」 オスカー(MENちょの姿)は支給品からミニ八卦炉を取り出した! 「喰らええええええええますたぁぁぁぁぁすぱぁぁぁぁぁぁぁく!!!!!!」 オスカー(MENちょの姿)はマスタースパークを放った! しかし魔力が足りなくて微妙な威力だった! コモドドラゴン(ベルゼバブの姿)は全治8秒の怪我を負った! 「な、なにいいいいいいいいいいいいいいいいいっっ!!!!?」 「馬鹿めぇぇぇぇぇぇぇ!! この程度の攻撃が今の俺様に効くと思っていたのかぁぁぁぁ!?」 「今度はこちらの番だ! 死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっっ!!!!!」 コモドドラゴン(ベルゼバブの姿)のコモドドラゴンパンチ(さっき命名)! 渾身の一撃! オスカー(MENちょの姿)は全治132周間の怪我を負った! 「ぐわあああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」 オスカー(MENちょの姿)はふっ飛ばされた! オスカー(MENちょの姿)は戦いに敗れた…… 「馬鹿め、普通のイエネコ程度にこのコモドオオトカゲ様が負ける余地は無いぞ常識的に考えてなぁ! あーはっはっはっはっは!!」 【コモドオオトカゲ@妹が作った痛い RPG「萌え萌えウォーズ Episode 1 ファントム・エロス」】 [身体]:ベルゼバブ@グランブルーファンタジー [状態]:健康、上機嫌 [装備]: [道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3 [思考・状況]基本方針:最後まで生き残り、我らペットが人間の飼い主となる世界を作り上げるのだぁ! 1:馬鹿め、普通のイエネコ程度にコモドオオトカゲが負ける余地は無いぞ常識的に考えてなぁ! 2:さて、オスカーに舐めされられた苦渋は熨斗付けて返したぞ! [備考] ※殺し合いが崩壊しない程度の制限が科せられています ● 「しっかり、しっかりしてください!!」 「ち、ちくしょう……!」 オスカーは生きていた。生きていたが全身が兎に角骨折しまくってまともに戦えない状態になってしまった。 そもそも一介のYouTuberの身体で戦うということ自体が支給品有りきだとしても無謀の極みであった。 そして、そんなオスカーに対して治癒魔法を施したのは水色髪の女性。 アクシズ教の女神アクアの身体で必死にオスカーの傷を治す彼女の名は宮藤芳佳。 彼女が覚えているここに来る前までの記憶。 オペレーション・サウスウィンドにて魔法圧の不調から最終決戦時まで出撃を禁止されていたが、仲間のピンチに思わず飛び出してしまい無理した結果気を失ってしまったのが最後。 その上で与えられた身体がマジモンの女神様というのは流石の彼女も面食らったもの。 だが、その直後にふっ飛ばされてきたのがこの女の人。 幸いにも身体が違うのか魔法力は兎に角溢れていたので緊急治療開始。 何とかオスカーの一命こそは取り留めたものの、ここから先大変なことばかりということで宮藤芳佳は気を引き締めなければならないと自覚するのであった。 【オスカー@妹が作った痛い RPG「萌え萌えウォーズ Episode 1 ファントム・エロス」】 [身体]:MEMちょ@【推しの子】 [状態]:複数箇所骨折(現在治療中) [装備]:ミニ八卦炉@東方Project [道具]:基本支給品、ランダム支給品1~2 [思考・状況]基本方針:魘夢という悪魔をぶっ飛ばしてウタという人間を助ける! 1:ち、畜生……! [備考] 【宮藤芳佳@ストライクウィッチーズシリーズ】 [身体]:アクア@この素晴らしき世界に祝福を! [状態]:健康 [装備]: [道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3 [思考・状況]基本方針:なんとかしてこの殺し合いを止めないと……! 1:まずはこの怪我してる人を何とかする 2:501のみんな、私がいなくなった間大丈夫なのか……ううん、大丈夫だと信じないと何も始まらない! [備考] 参戦時期は「RtB」10話、魔法力を無理して行使した事で気を失ってからの参戦です。 『支給品紹介』 【ミニ八卦炉@東方Project】 オスカーに支給。香霖堂の店主森近霖之助が霧雨魔理沙の為に作成したマジックアイテムの一つ 小さいがその火力は絶大で、最大でも山一つ吹き飛ばす火力から最低でもとろ火までの火力調整が可能 他にも炉の一角から風を出す機能により夏は涼む事ができ、開運、魔除けの効果もある このロワにおいては出せる火力は持ち主の体力または魔力依存となっており、かつ出せる最大火力にも制限が科せられている 235 禁断の冥王 投下順に読む 237 ロマンス小説を舐めんじゃねぇよ
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衣玖「では、今日は私のサンダーストームに耐えていただきます。」 香霖「え?サンダーストームってゲームの名前じゃないのかい?」 衣玖「はて?私はそのようなアーケードゲームは存じ上げておりませんね。」 香霖「そ、それにほら、僕は人間だし…」 阿求「嘘はいけませんよ霖之助さん。あなたは半人半妖。人間の私よりずっと丈夫ですから。」 映姫「まぁ、この間の罰ということで甘んじて受けてください…一応、バリア類の使用は許可しましょう。 まさか私もこのようなファイト内容が指定されるとは思ってもいませんでしたので…」 パチェ「安心しなさい。私がしっかり守ってあげるから。あんたに傷一つ付けさせやしないわ。 …あんたが傷つくと悲しむ馬鹿が居るのよ。まったく、人の気も知らないで…」 香霖「す、すまない…できるだけ自分でも何とかするよ…」 阿求「閻魔様は当然私を守ってくださるんですよね?」 映姫「…その守ってもらって当然という態度は若干気に障りますが…あなたに下手に死んでもらっても困りますし…弱者を守るのも閻魔の勤めですから仕方ありません。」 衣玖「さて、皆さん準備はいいでしょうか?いきますよ…天光満つるところに我は在り、黄泉の門…」 香霖「ま、まってくれ!!!そ、それはなんか別のもっと強力な奴の詠唱じゃないか!!???」 衣玖「冗談はここまでです!!!さぁ、罪深きものたちよ雷雲の中で踊り狂いなさい!!!」 衣玖の呼び声とともに何処からともなく雷雲が集まり4人を取り囲む… …そして、地獄の宴が幕を開けた… パチェ「アグニシャイン!!!」 パチュリーが襲い来る雷に火炎を放つと雷は激しく炎上した。 パチェ「五行の中で雷は木属性に当たる。つまり、火で燃やすことが出来るのよ。」 香霖「ぱ、パチュリー、僕は本当にこの中に居ればいいんだね?」 霖之助は水の球に包まれながらそうパチュリーに問いかける。 パチェ「えぇ、その水のバリアは純水で出来ているから電気は通さないわ。」 香霖「し、しかし、女性である君が戦っていて、男の僕がこうして守られているのは…」 パチェ「あら?それは男女差別という奴ね。それに、私は別にあなたを守っているんじゃないわ。私の大切な人の笑顔を守っているのよ。 だから、その材料であるあなたは黙ってそこで見てればいいの。」 阿求「…閻魔様は私にあのような気の効いた一言もかけてくれないのですか?」 映姫「お黙りなさい。こちらも結構必死なのですよ?」 一方阿求と映姫の方は阿求は後方で光の球に包まれ、前線では映姫が雷に向かって悔悟の棒を振りかざしていた。 映姫が悔悟の棒を振るった先では発生したばかりの雷が消滅し、阿求のほうに落ちた雷は阿求の前に展開される光の球に触れた瞬間消滅している。 阿求「白黒はっきりつけて、雷をなかったことにするとは…なかなか荒っぽいですね。」 映姫「仕方ないでしょう?あなたを守りつつ自分も守る方法はこれしかないのですから。」 阿求「この光の球も白黒はっきりつける結界ですか。」 映姫「わかってると思いますがその球から出た場合の命の保障はいたしませんよ?」 阿求「…ほんと、もう少し気の利いた言葉をかけれないのでしょうか?」 映姫「…今すぐにその結界を解いてもいいのですよ?」 阿求「黙ってます。」 衣玖「ふむ、皆さん思いのほか耐えますね。それではレベルを上げましょう。」 何処からともなく衣玖の声がそういうと4人を取り巻く雷雲が濃くなり雷の密度が増す… パチェ「ック…さ、流石にこの量は…」 香霖「パチュリー!!危ない!!」 パチェ「しまっ…」 雷の処理が追いつかなくなったパチュリーの背後から一筋の稲妻が迫った…が、 香霖「…ふぅ、だいじょうぶかい?」 パチュリーに迫った雷は霖之助によって防がれていた。 パチェ「あ、あんた!!出てくるなっていったでしょ!?」 香霖「大丈夫さ。こんなこともあろうかとこいつを持ってきていたのを思い出したんだ。」 そういうと香霖はいつの間にか手にしていた剣をパチュリーに見せる。 パチェ「これは、草薙の剣?」 香霖「そう、草を薙ぐ剣さ。そして、草は植物木も植物。つまり…」 パチェ「雷もなぎ払うことが出来る…と。上出来ね。」 香霖「今度は僕が前線に立とう。君は休んでいてくれ。」 パチェ「ふん、半妖風情が偉そうに。…お言葉に甘えさせてもらうわ…。」 映姫「あなたはあぁいった事はしてくださらないのでしょうか?」 阿求「私、インドア派ですので。」 映姫「はぁ…私一人がんばってるのが馬鹿らしくなってきたわ。」 衣玖「さて、皆さんお疲れ様でした。」 阿求「本当に疲れましたわ。」 映姫「あなたは何もしていないでしょう!!!」 衣玖「結果ですが、途中でばてた香霖さんをかばってパチュリーさんが被弾しましたので映姫・阿求ペアの勝ちとします。」 香霖「す、すまない…。」 パチェ「まさか、前線交代して10分でばてるなんて思いもしなかったわよ。」 香霖「インドア派なもので…」 パチェ「それにしたって少しは鍛えておきなさいよね。」 香霖「め、面目ない…。」 衣玖「それでは、次回のファイトもお楽しみに。」 コンビ戦 パチュリー 映姫 耐久 衣玖 阿求 霖之助
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特徴 敵データ マップ壁破壊ポイント フロア詳細 ドロップアイテム 特徴 2008年5月31日に追加されたエキストラダンジョン。 このダンジョンのリリースに併せてアイテムが追加された。 ワープボールが多く、見えにくく、迷子になりやすいマップ。大量の宝箱(計30個)がある。 このダンジョンのイベントは次のエキストラダンジョンへの布石。 敵データ 名前 HP ルナ 物理属性 攻撃手段 ヘルバット 1000 11 土 フレマ、フェニックス スカイケイズ 2000 24 火 物理攻撃 ヘルマミー 4000 33 土 物理攻撃、ムーンアロー アクリスクローン 15000 40 火 物理攻撃、フェニックス ワイバーン零式 15000 40 土 フェニックス カドモニコア 99999? 182 火 フレマ×N→アクアクロス×N(HP減少でバース×Nに変化) マップ フロア 宝箱の数 備考 空中要塞メルキドB1F 3 最初の穴の隣に壁で見えないがある。4つ目の穴の周りにある 空中要塞メルキドB2F 3 ワープ球とは反対側の足場にある 空中要塞メルキド1F 10 回廊状の通路の両脇(右側は柱を調べて壁を破壊する必要がある) 空中要塞メルキド2F 7 マップ右側の宝箱は壁に隠れて見えない 空中要塞メルキド3F 3 右下の宝箱は1つに見えるがその下に1つある 空中要塞メルキド4F 空中要塞メルキド5F 空中要塞メルキド6F 空中要塞メルキド7F 空中要塞メルキド8F BOSS 空中要塞メルキド9F 9 壁破壊ポイント 空中要塞メルキド1F 最初の分かれ道を下側に進んだ通路の先と、さらにその先 最初の分かれ道を右側に進んだ通路の先と、さらにその先 フロア詳細 空中要塞メルキドB1F小島の中央にジャンプするとワープします。一つはマップ上側の宝箱の近くにワープし、もう一つが2Fへのワープです。ちなみに、全体マップからワープした場合は「空中要塞メルキドB1F」となっていますが、2Fから戻ってきた場合「空中要塞メルキド1F」になっています(2008/7/11現在)。 空中要塞メルキド足場が悪いので体力に注意が必要です。3Fへのワープ球が、宝箱のある方とは反対の足場の柱に隠れています。 空中要塞メルキド1F5本の柱のまとまりのうち一つにイベントが仕掛けられています。それが2組。宝箱×5への入り口と4Fへの入り口の壁を破壊するイベントです。 空中要塞メルキド2F迷いやすいので、下の図を参考にしてください。 空中要塞メルキド3F飛び石の途中にいる「負傷した教団兵」に話しかけると、HP/MPを9999回復できます(もしかしたら全回復かもしれない)。現在、「負傷した教団兵」は操魔教団本部にいます。 空中要塞メルキド4Fまっすぐ進んだ突き当りに5Fへのワープ球が置いてあります(見えませんが) 空中要塞メルキド5Fワイバーン零式を合計4体倒して7Fに進みます。 空中要塞メルキド6F足場が非常に悪く、さらにヘルバットに落とされます。左周りでも右周りでも行きつく先は同じですが、左回りの方が簡単です。9Fへのワープ球は、見えませんがジャンプ台の右の足場にあります。 空中要塞メルキド7F 空中要塞メルキド8Fボス戦(VSカドモニコア)です。ザコ敵が同時に出現するので面倒です。HARD以上の場合は、魔法防御を限界まで上げてもアクアクロスやバース、ヘルバットのフェニックスで相当のダメージを受けるので、(可能ならば)速攻撃破か、回復担当がいた方がよいでしょう。魔攻MAXのアクアクロスが高ダメージ。 空中要塞メルキド9F壁に隠れた宝箱を見逃さないように注意。 ドロップアイテム NOMAL HARD VERYHARD ULTIMATE HELL 火の魔石 火の魔石 火の魔石 火の魔石 水の魔石 水の魔石 水の魔石 水の魔石 風の魔石 風の魔石 風の魔石 風の魔石 土の魔石 土の魔石 土の魔石 土の魔石 光の魔石 光の魔石 光の魔石 光の魔石 闇の魔石 闇の魔石 闇の魔石 闇の魔石 テレポートオーレ ポーション ハイポーション ハイポーション エクスポーション エクスポーション アルテポーション アルテポーション 天使の微笑み 天使の微笑み エーテル ハイエーテル ハイエーテル エクスエーテル エクスエーテル アルテエーテル アルテエーテル アルテエーテル 精霊の祝福 10LUNA 100LUNA 100LUNA 100LUNA 鉄鉱石 鉄鉱石 鉄鉱石 銀 黄金 黄金 黄金 古代の銀貨 リンゴ ワイン ワイン ブラッディメアリー ブラッディメアリー ブラッディメアリー 生命の霊薬 耐魔のグリモア 耐魔のグリモア ハンドキャノン ハンドキャノン ハンドキャノン マッチロック マッチロック マッチロック ホイールロック ホイールロック ホイールロック フリントロック フリントロック フリントロック リボルバー リボルバー リボルバー ボルトアクション ボルトアクション ボルトアクション M1ガーランド M1ガーランド M1ガーランド アサルトライフル アサルトライフル アサルトライフル マテバカスタム アトミックライフル アトミックライフル アルティム ブラッドスター ホーリーアドラ 木の剣 木の剣 銅の剣 銅の剣 銅の剣 鋼の剣 鋼の剣 鋼の剣 水の剣 水の剣 水の剣 ミスリルソード ミスリルソード ミスリルソード 紅のツルギ 紅のツルギ 紅のツルギ 草薙の剣 草薙の剣 草薙の剣 闇刀カマイタチ 闇刀カマイタチ 水晶剣 水晶剣 サーベントソード サーベントソード サーベントソード 魔剣士の剣 魔剣士の剣 魔剣士の剣 ホワイトスレイヤー ホワイトスレイヤー ホワイトスレイヤー ウボァー ウボァー ウボァー セブンソーズ セブンソーズ ルールブレーカー 流星剣 流星剣 ドラゴンキラー ドラゴンキラー ドラゴンキラー ムラマサ クリスタルソード ラグナロク ルイナティラー ルイナティラー 堕天使の剣 レザーグローブ レザーグローブ レザーグローブ 古びたグローブ 古びたグローブ ルーンナックル ルーンナックル ドラゴンファング ドラゴンファング ルイナグアンテ 木の鎧 木の鎧 銅の鎧 銅の鎧 銅の鎧 ミスリルアーマ ミスリルアーマ ミスリルアーマ 魔術師のローブ 魔術師のローブ 魔術師のローブ 鋼鉄の鎧 鋼鉄の鎧 竜騎士の鎧 竜騎士の鎧 竜騎士の鎧 セイントアーマ セイントアーマ 緑のローブ アイスプレート アイスプレート エルダーガード 司祭の服 司祭の服 土の鎧 土の鎧 土の鎧 キネティクサ キネティクサ ヒドラの鎧 ヒドラの鎧 ジャーマンコート ジャーマンコート ジャーマンコート 天帝の鎧 天帝の鎧 天帝の鎧 星屑のローブ イリスの鎧 クリスタルの鎧 ミラージュアーマ ミラージュアーマ 大魔道師サナのローブ バハムートのくさび ダークマター 闇の魔衣 セレーネの鎧 皮の帽子 皮の帽子 ベレー帽 ベレー帽 ベレー帽 魔術師ハット 魔術師ハット 魔術師ハット 狩人の帽子 狩人の帽子 狩人の帽子 ヘッドガード ヘッドガード ヘッドガード ヘッドギア ヘッドギア ヘッドギア ネコミミ ボーンヘルム ボーンヘルム レザーヘルム デモンズヘルム デモンズヘルム リベリオン リベリオン リベリオン ダイヤヘルム ダイヤヘルム ジュエルヘルム ジュエルヘルム ジュエルヘルム クリスタルハット 白帽子 黒帽子 プリンセスクラウン 木の腕輪 木の腕輪 魔法のペンダント 魔法のペンダント 魔法のペンダント 戦士の証 戦士の証 戦士の証 炎のオーブ 炎のオーブ 炎のオーブ 狩人の目 狩人の目 狩人の目 ガントレット ガントレット ガントレット トリックブーツ トリックブーツ トリックブーツ アームガード アームガード キャッツアイ キャッツアイ キャッツアイ フローラダンカ フローラダンカ 守りの指輪 守りの指輪 星の涙 星の涙 星の涙 大地の息吹 大地の息吹 魔術刻印 魔術刻印 封印の魔石 封印の魔石 メデューサの首 メデューサの首 クロノクロック クロノクロック ムーンフェイズ 天空の魔片 ソウルクリスタル ソウルクリスタル オムニクリスタル オムニクリスタル 格闘超人 ブラッドアイ アイギス ハイスピーダー 釣竿 釣竿 太公望の釣り竿 アルティメットストーン ガーネット
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BNKRG「東方クリスマス」 MZ「ボイスドラマ企画」 BNKRG「霊夢役、紅くらげ!行きます!」 MZ「霧雨魔理沙役、まーずです」 TIS「アリス・永琳役、大佐」 りゅーが「咲夜役、りゅーが」 PSR「早苗役、ぱせり!」 海綿体(カリ)「森近霖之助役、スポンジ(仮)」 霊夢「はぁ…気がつけばもう12月24日」 霊夢「今年ももう…終わりなのねぇ…」 魔理沙「何しけた顔してんだよ。今日はクリスマスなんだから、クリスマスの宴会でもすればいいじゃねえか」 霊夢「クリスマスが終わればお正月…お正月といえば初詣…初詣といえばお賽銭…はっ!お賽銭箱ががっぽり!」 魔理沙「ん~いい加減現実を見ろ霊夢。いくら正月とはいえこの幻想郷にお前に賽銭をくれた奴がいるかぁ?」 霊夢「はぁ…」 魔理沙「あぁ…はっきり言い過ぎたか」 霊夢「そうよ…」 魔理沙「んあ?」 霊夢「今日はクリスマス…そしてイヴ…クリスマスと言えばサンタクロース…そしてプレゼント!」 霊夢「そうよ!私たちがサンタクロースになって、みんなにプレゼントを配ればいいのよ!」 魔理沙「はぁ?」 霊夢「ふふ…そうすれば私からのプレゼントに感動した妖怪たちが、お正月に大量のお賽銭を持ってくる。どうよこの方程式」 魔理沙「なんだよその滅茶苦茶な提案は…」 霊夢「とゆーわけで、魔理沙、あんたも手伝いなさい」 魔理沙「は?なんで私まで協力する方向に話が進んでるんだよ?」 霊夢「この話を聞いたからには仲間同然。同じ人間だし!」 魔理沙「いやいやいや、待て。意味わかんねーよ」 霊夢「名付けて『霊夢アンド魔理沙のサンタクロースで賽銭箱ウッハウハ大作戦』」 魔理沙「私は関係無いだろー」 霊夢「あんた、たまには恩返しでもしたらどうなの」 魔理沙「恩返しだぁ?」 霊夢「いっつも借りたもの借りっぱなしで。お礼の一つでもしたことあるの?」 魔理沙「私はいいんだよ。そんなことしなくて」 霊夢「どうしてよ?」 魔理沙「この私はみんなのアイドルだからな。盗まれた奴はきっと喜んでるに違いないぜ」 魔理沙「きゃー魔理沙が私の本盗っていったーどうしよう私が触れたものに魔理沙も触れるのー私の手垢ー」 魔理沙「きゃー魔理沙が私の人形盗っていったーどうしようきっと私だと思って一緒に寝てるにちがいないわー私も抱きつい ておけば良かったー」 魔理沙「…とか、言ってるに違いないぜ」 霊夢「あんた…どんだけ自意識過剰なのよ…」 霊夢「…というかあんた、結構鈍感な振りして気づいてるのね…」 魔理沙「なんのことだ?」 霊夢「むぅ…とにかく、アイドルならアイドルらしく、ファンサービスでもすればぁ?」 魔理沙「ま、霊夢がどうしてもって言うなら、付いて行ってやるよ。面白い事もありそうだしな。ちょうど退屈してたんだ よ」 霊夢「言っとくけど…分け前は、ないわよ」 魔理沙「そんなもん期待してないぜ。その代わり、宴会の準備は任せるぜ」 … 魔理沙「まずはアリスからだな」 霊夢「ま、あんたいつもお世話んなってるからね」 魔理沙「逆だろ?私がいつもお世話してるんだよ」 霊夢「どうだか。さ、とっとと入るわよ」 魔理沙「ちょっと待った!」 霊夢「はっ…ちょっと何よ!おっきな声出して!アリス起きちゃうわよ」 魔理沙「堂々と入ると人形が襲ってくるぜ」 魔理沙「こういう時は…よっこらせっ…と…ふぅ…窓から入るに限るぜ」 霊夢「さすが、入り慣れてるわね」 魔理沙「まーなー」 霊夢「それにしても無用心ね。窓開けっ放し」 魔理沙「人形がいるし、いつでも私が入って来れるようにしてるんだろ」 霊夢「まあ…アリスの人形は確かにおっかないものね」 魔理沙「プレゼントは…っと、これだな」 霊夢「プレゼントっていうか…これあんたが借りてた本とか人形とかじゃない」 魔理沙「そんなことないぜ。借りた本と人形と、もう一つあるんだぜ」 霊夢「そうなの?…まあ、どうでもいいけど」 (ガチャ) (バタン!) 魔理沙「おお、寝てる寝てる。ぐっすり。寝てる時は無防備でかわいいのになぁ」 霊夢「ほら、早くプレゼント置いていくわよ。後があるんだから」 魔理沙「わぁってるよ」 アリス「うぅん…魔理沙ぁ…」 霊夢「あっ!…あんたの声でかいから、起きちゃったんじゃ」 アリス「あぁん…あっ…あ、ダメェ…そんな、ところ…らめぇ…」 魔理沙「ただの…寝言だな」 アリス「ば…バーカ…ダメよ…あぁっ!あっ…魔理沙…中は、中はらめぇ!きのこらめぇ!」 霊夢「き…気持ち悪いわね…早く行きましょう」 魔理沙「お、おう…って、えぇ!いつの間に…は、離せ! 霊夢「うわ…ガッチリ、つかんでるわね」 アリス「魔理沙ぁ…」 魔理沙「見てないで助けろ!」 霊夢「…なんかもうそのまま一緒に朝まで寝ちゃえば?幸せそうじゃない」 魔理沙「ふ、ふざけんな!んなこと、霊夢の手伝いできなくなるぞ!」 霊夢「んー…それは、困るわねぇ」 魔理沙「な、早く助けてくれよ!」 霊夢「はぁ…しょうがないわねぇ… 霊夢「魔理沙」 魔理沙「なんだよ」 霊夢「アリスにキスしなさい」 魔理沙「はぁ?なんできっ、キスなんか…」 魔理沙「だってそれが一番てっとり早いんだもの」 アリス「魔理沙…好き…」 魔理沙「うぅ…」 霊夢「はい、キース!キース!キースぅ! 魔理沙「で…出来るかぁ!」 魔理沙「マスタースパーク!」 (ゴゴゴゴ…) 霊夢「家ごとふっ飛ばすことなかったんじゃないの?ああもう、私まで巻き込まれちゃったじゃないの」 魔理沙「霊夢が、きききき、キスとか言うからだろ」 霊夢「だってぇ、それで満足してくれると思ったんだもの」 魔理沙「楽しんでたくせに」 霊夢「ん?うふふ。それで、もう一つのプレゼントって、何だったの?」 魔理沙「そ、それは、な、内緒なんだぜ。ほ、ほら次行くぞ」 魔理沙(クリスマスプレゼントに、本当にキスしようとしてたなんて、言えないぜ) … 霊夢「んーと…次は腋ね」 魔理沙「腋ってお前も腋だろ…」 霊夢「ハァ?こいつと一緒にしないでくれる?私の腋はね、こんな純情気取りの巫女とは価値が違うのよ!」 魔理沙「しーっ…あんまり騒ぐと起きるぜ」 霊夢「あっ…ん…と、とりあえずプレゼントね」 魔理沙「えっと…これだな、って。なんだよコレ…」 霊夢「素晴らしいプレゼントでしょう?」 魔理沙「藁人形…五寸釘付き呪いのお札…毒入りおはぎ…」 霊夢「あら、違うわよ。可愛いお人形に、金運上昇お守りに、霊夢さん特性スペシャルおはぎよ」 魔理沙「そうは見えない」 霊夢「ほ~ら、腋女さ~ん。霊夢様からプレゼントですよ~。ありがた~く受け取りなさ~い」 魔理沙「どんだけライバル視してんだよ…」 霊夢「うふふ…あはは…あははは…あはははは!…ら…落書きしちゃおっ♪」 魔理沙「お、おい、いい加減にしないと目を覚ますぜ」 霊夢「あーあははっ、流石にやりすぎたかしら?でもすっごい気持ちいいわ~。すっきりしたし、行きましょ、次」 魔理沙「お、おう」 … 早苗「…ぁーぁー」 早苗「…んーと、トイレって…何この包みは!?」 早苗「今日は、クリスマス!」 早苗「きゃっ、キャーッ!もしかしてサンタさん?」 早苗「わ、私のために。いつも、恥ずかしい衣装を着てる私へのご褒美」 早苗「あぁ、私キリストじゃないけど、神様、ありがとうございます。早苗は、とっても嬉しいです」 早苗「かわいいお人形。それに、こんな素敵なお守りに」 早苗「何か、言い表せない色をした、見たことのない、まりものようなおはぎ」 早苗「くすん…日頃、私の行い、認めてくれる人もいるのね…」 早苗「おはぎ、いただきます。ぱくり…」 早苗「うんうん…うんうん…」 早苗「う…ぅ…うぅ…さ…サンタさんの愛…す…すごく…刺激的…です…うっ…うぅ…」 (ぱたり) … 霊夢「あー、すっきりした♪」 魔理沙「おっかねえ…次は紅魔館のメイドだな」 霊夢「仕方ないから、この隠し撮りをしたチビ悪魔の写真をくれてあげるわ」 魔理沙「いつの間にこんなものを…」 霊夢「天狗から巻き上げたのよ。いつか役ん立つかも―って思って。でも役に立たなかったわ」 魔理沙「はぁ…」 霊夢「だって幻想郷一強い私はこんなものを使わなくったって、このパットメイドには余裕で勝てるんですもの」 魔理沙「はいはい。それにしてもよくこんなもん撮れたな…水着姿に着替えシーン…入浴シーン…」 霊夢「それが本職だし、当然じゃない?」 魔理沙「しかし…こんなもん見て喜ぶのこいつだけだよなーイラネー」 霊夢「言えてるわ…ほら、こんなこと言ってる間にも鼻血出してる」 咲夜「お、お嬢様…い、いけません…そんな…そんなぁぁぁ…そんな刺激的なお洋服…は、鼻血が…に、似合いすぎて…あ ぁ、その服で私を蹴ってください…」 魔理沙「スッゲー幸せそうだな…」 霊夢「なんか…私たちの身近って気持ち悪い奴多いわね…あぁ…この写真見たら鼻血どころじゃないんじゃないの」 咲夜「ん?」 魔理沙・霊夢「はっ!」 咲夜「曲者!」 (ヒュッ!) 咲夜「って…あなたたち、こんな夜中に何を…もしかして、お嬢様たちを狙いに!?」 魔理沙「ち、違うんだぜ」 咲夜「お嬢様の寝込みを襲う前に、メイドの私を片付けておこうという作戦ね」 霊夢「なんか、すっごい誤解してない?」 咲夜「問答無用!」 魔理沙「おもしれぇ、かかってこ」 (チャッ) 霊夢「これを見なさい!」 咲夜「うぅっ!こ…これは…お、お嬢様のヌード写真!?」 霊夢「ほーら、ほら。こっちにも。こっちにも。こっちにも。あるわよ~」 咲夜「あぁ!お嬢様ぁぁぁぁ!か、かわいい…こっちもかわいい!あ…あぁ…ど…どれも私のお嬢様アルバムに入っていない ものばかり!さ、最高…」 咲夜「ぷはー!」 (ピクピク) 魔理沙「ち、血の海なんだぜー!」 霊夢「やっぱり、プレゼントとしてじゃなくて、ああいう使い方をするのが、正しいようね」 魔理沙「ま、私としてはあのまま暴れても良かったんだがなぁ…」 霊夢「嫌よ。めんどくさい。こんな夜中に体力使いたくないわ」 魔理沙「つまんねえの。で、次は月の医者か」 霊夢「ま、役立たずな薬が多いとはいえ、何気に助けてもらってるしね」 魔理沙「でもよぉ、あの医者寝てるイメージあんまりないんだよなぁ」 霊夢「確かにね。までも、流石にこんな時間だもの。寝てるわよ」 (ガチャ) (バタン!) 永琳「すぅー…すぅー…すぅー…すぅー…」 霊夢「ほら、ぐっすり眠ってる」 魔理沙「しっかし…薬臭い部屋だなぁ…」 霊夢「確かに。頭痛くなるわ。どんな薬作ってるのよ」 永琳「うぅ…うぅ…うぅぅぅぅぅ…えぐっ…うぅぅぅぅぅぅぅ…えぐっ」 魔理沙「なんか泣き出したぞ」 霊夢「悪い夢でも見てるんじゃないの」 永琳「どうして…自宅の警備ばかり…私の苦労も知らないで…」 霊夢「あぁ、あのヒキコモリのことね」 永琳「姫様…いい加減に働かないと…座薬入れますよ…あと…ネット禁止にしますよ…お…うぅぅぅぅぅん…」 魔理沙「さ、プレゼントを置いてさっさと出ようぜ。薬臭くってたまんないぜ」 霊夢「そうね」 魔理沙「えっと、これだな。お、やっとまともなプレゼントだな」 霊夢「まあね。貰い物のお菓子だけど。賞味期限は知らないわ。ずっと家にあったもの」 魔理沙「まあ、食えればいいだろ」 霊夢「そうね。さ、とっとと置いて」 魔理沙「お、この本読みたかったんだよなぁ。ちょっと借りてこ。お、これも!おぉ、これも!」 魔理沙「ちょうど風邪薬切らしてたんだ。これも貰っていこ―♪」 霊夢「ちょっとあんたまた盗む気?私は知らないわよ」 魔理沙「ちょっとぐらい分かんないって。いつか返すし」 霊夢「ほら、ばれないうちにとっとと帰るわよ」 … 魔理沙「いやぁ、大漁♪大漁♪」 霊夢「もう、プレゼントするどころか逆に貰って来てどうすんのよ」 魔理沙「細かいこと気にすんなって。さ、最後はこーりんだな」 霊夢「うーん…霖之助さんって、寝てる時にもふんどし姿なのかしら?」 魔理沙「いやぁそれは流石にないだろ…もしそうだったらあいつは完全に変態だな」 (ガチャ) (バタン!) 霊夢「うわ…意外と、散らかってるわね。ぅぅん…意味の分かんない壺とかたくさんあるし」 魔理沙「よくこんな部屋で生活できるよな」 霊夢「あんたも人のこと言えないでしょ」 魔理沙「さーて、こーりんはどこだー?」 霊夢「はぁ…まったく…ぅーん…ぅーん」 魔理沙「いない…」 霊夢「あ!魔理沙!後ろ!」 魔理沙「は!」 霖之助「めりぃぃぃぃぃくりすまぁぁぁぁぁす!」 魔理沙「こ…こーりん…」 霊夢「なんで起きてるのよ…しかもこんな時間に…」 霖之助「いやぁ…クリスマスだと思うと何故だか眠れなくてねぇ」 霖之助「いっそのことサンタクロースに変装して、プレゼントでも配ろうかと思っていたのさ」 霊夢「上は…サンタ服で…下は…ふんどし…」 魔理沙「もう色々おかしいだろ…」 霖之助「ところで二人はどうしてこんな所に?」 魔理沙「あぁそれはだなぁ」 霖之助「分かったぞ!二人共クリスマスに一人で寂しかったもんだから僕の家に来たんだろう? 霖之助「今日は一段と寂しい…よし、ならばこの森近霖之助が温めてしんぜよう!」 霊夢・魔理沙「なぜ脱ぐ」 霖之助「んっふー…恥ずかしがることはない…さぁ僕の胸に飛び込」 (ボカッ!) 霖之助「がぁぶっ」 霊夢・魔理沙「ふざけんな変態野郎」 霊夢「適当にプレゼント置いて、さっさと帰りましょ」 … 霊夢「はーあ…疲れた。もう来年からはこんなめんどくさいことやめにしましょ」 魔理沙「早いなおい」 霊夢「魔理沙、だいたいあんたがあんなこと言わなかったらこんなめんどなこと、しなくて済んだのよ」 魔理沙「なんだよ私のせいかよ。一番やる気になってたのはお前だろ。私は巻き込まれただけだ」 霊夢「あーはいはいはいはい。もう、さっさと帰って寝ましょう」 魔理沙「おい無視すんな!」 … …… 霊夢「結局、あんんんなにも苦労して霊夢様がプレゼント配ったっていうのに!」 霊夢「はぁ…お賽銭箱は空っぽ」 魔理沙「アリスからは家の修理の請求書というプレゼント貰っちまうし」 霊夢「あれはあんたのせいなんだから。あんたが払いなさいよ」 魔理沙「はぁ?なんで私が!」 霊夢「それとも、あんたの家にでも住まわせてあげれば?」 魔理沙「な…な、な、な、なんでそうなるんだよ。それはそれでいいけど…」 霊夢「しかも、そんなもん払ってたら破産しちゃうわ。私は宴会の準備で相当お金使ってるのよ」 魔理沙「ま、今年も安泰だな。霊夢の家でパーッと宴会。今年も飲むぜぇ」 霊夢「ほら、ボーッとしてないで。あんたも手伝いなさいよ。みんな来ちゃうわよ」 魔理沙「へいへい」 … 永琳「あの薬…どこに行っちゃったのかしら…」 永琳「クリスマス辺りから見つからないのよねぇ…」 永琳「あの薬失敗作だから、誰も使っちゃいけませんって言ったのに…」 永琳「きっと姫様ね…あれだけ言ったのに…」 永琳「『あの薬を飲むと性欲が増して、男になっちゃいますよ!髭が生えますよ!下手したらゴリラのようになります よ!』」 永琳「…って。まぁ姫様のことだから、きっと誰かにでも飲ませて楽しんでるに違いないわ」 永琳「あ、でも私の薬だってバレると面倒ね…」 永琳「はぁ…ほんっと姫様はいつも私に苦労ばかりかけて」 永琳「返してもらうしかないわ…姫様~…」
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ランク 属性 LV 名称 SSS 雷 LV15 I-024 雷霆剣 SSS 酒 LV14 錬金-003 草薙の剣 SSS 石 LV13 錬金-001 アテナの盾 SS 陽 LV12 I-023 アポロンの弓矢 SS 星 LV11 錬金-002 星雲のティアラ SS 月 LV11 I-022 アルテミスの弓矢 SS 飛 LV10 I-021 ヘルメスの靴 S 聖 LV9 I-020 イージスの盾 S 閃 LV9 I-017 聖剣ハルペー S 毒 LV9 I-003 ヒュドラの弓矢 S 石 LV8 I-019 蛇眼の兜 S 炎&水 LV8 I-001 エレメンタルクラブ S 心 LV7 I-016 キューピットアロー A 天 LV6 I-018 天馬の鎧 A 冥 LV6 I-013 三冥犬の鎧 A 反 LV6 I-011 魔導機獣の鎧 A 防 LV6 I-002 金獅子のマント A 光 LV5 I-004 シャイニングセイバー A 攻 LV4 I-010 軍神の腰帯 B 冥 LV3 I-014 双狂犬の兜 B 水 LV3 I-008 ゴールデンホーンランス B 毒 LV3 I-006 三色角の兜 B 視 LV2 I-015 クジャクのマント B 冥 LV2 I-009 人喰い鞍 B 炎 LV2 I-005 ツインタスクブレイド B 宝 LV1 I-012 黄金の林檎 B 飛 LV1 I-007 青銅の羽 MEMO ランクは属性LVで分けられている? LV15 ~ 13 SSS LV12 ~ 10 SS LV9 ~ 7 S LV6 ~ 4 A LV3 ~ 1 B 名前 コメント
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作品名(内容を表すもの):投下された方のレス番 の順に内容を表示して掲載させていただきます。 ヤンデ霊夢:15スレ220
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名前 属性 初期攻撃力 最大攻撃力 スキル LVMAXに必要な経験値 入手場所 ファイアソード 火 500 ソニックスラスト アクアソード 水 500 ソニックスラスト リーフソード 風 500 ソニックスラスト ライトソード 光 500 ソニックスラスト ダークソード 闇 500 ソニックスラスト クレイモア 火 600 ソニックスラッシュ バスタードソード 水 600 ソニックスラッシュ ドゥランダル 風 600 ソニックスラッシュ グラム 光 600 ソニックスラッシュ リジル 闇 600 ソニックスラッシュ 天羽羽斬 火 700 ソニックアサルト 青龍刀 水 700. ソニックアサルト 草薙の剣 風 700 ソニックアサルト 雷切 光 700 ソニックアサルト 妖刀村正 闇 700 ソニックアサルト フルンティング 火 800 ソニックウェイブ オートクレール 水 800 ソニックウェイブ アロンダイト 風 800 ソニックウェイブ カラドボルグ 光 800 ソニックウェイブ ダーインスレイブ 闇 800 ソニックウェイブ フロッティ 火 800 ソニックアサルト ナーゲルリング 水 800 ソニックアサルト ティルフィング 風 800 ソニックアサルト マカブイン 光 800 ソニックアサルト カルンウェン 闇 800 ソニックアサルト セルシウスキャリバー 風 1000 ソニックストーム
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←セタメン完全ネタバレページの目次に戻る ドロップリスト 場所 . 敵 . アイテム名 . 説明 . 【1章】 スライムさん 傷薬 キノコ 魚君 1面のボス スルメ ハチ公 てふてふ 洒落神戸 骨 小人さん メダマッチャ ガラルソード モンスのボス 【2章】 ケムイ 一国道 森永マミー キモイ虫 日向メガネ 戦車君 ネルプ社員 黄金カード ペソペソ フレイムタン 秋月 キダゲリオン 【3章】 デビル草 ミリオネア 黄金カード コンニチハ 薔薇の騎士 耳ック アイスソード 魔法使い 妖精タン ニンニン 時のドラゴン 【4章】 闇の世界人 魔術上級者 ダークソード サッキュン 土の悪夢 土の大精霊 土の四天王 水の悪夢 水の大精霊 水の四天王 風の悪夢 風の大精霊 風の四天王 火の悪夢 火の大精霊 火の四天王 【5章】 魔王草 キラーナイフ 大魔道師 鳳凰の羽 暗黒騎士 黄金カード 合体四天王 骨ドラゴン Mポショーン 魔王ダイチ 闇の翼 ダイチンゲル 【おまけ】 ナイフマスタ 妖刀高正 剣マスター 草薙の剣 魔法マスター キム・クイ 斧マスター グングニール ゴリ ゲルルン Mポショーン ゲルルン二号 キズナソング ゲルルン三号 精霊の歌 猫耳系 OTOの印 ティアマット セタメンの鎧 リバイヤサン 月光蝶 モンスの王 ハマーの心 キダー量産型 黄金カード Ω Ωプリンガー ペンギン王 ユンドラシク ミドガズオル サイヤ人化 バハムルト 神竜の剣 カトブレバス セタメンの盾 JENUVA 森羅万丈 アルテマ 画竜点睛 地球外生命体 セタメンの兜 火の四天王Ⅱ 水の四天王Ⅱ 土の四天王Ⅱ 勇者OTO Zゴリ マユ 闇の魔王 マユ コア
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09/10/05 更新 武器: 草薙の剣 (熟練度:2000) 防具: 聖騎士の甲冑 (熟練度:2000) アクセサリー: オーラの結晶 職業: チョコボライダー 団体称号: 紅蓮の閃光 役職/討伐隊: 討伐隊長 / 真紅 団員ランク: A 投資額: 1M 0兆0億0万0G えりいく順位: 第1141位 (41509人中) 2009年 戦闘 更新データ 更新日時 レベル 戦闘回数 深き攻略 神々攻略 和森攻略 中華攻略 1/1 - - - - - - 2/1 - - - - - - 3/1 - - - - - - 4/1 - - - - - - 5/1 - - - - - - 6/1 - - - - - - 7/1 - - - - - - 8/1 - - - - - - 9/1 - - - - - - 10/1 310174 68900 43 - 4 - 11/1 - - - - - - 12/1 - - - - - - 2008年 戦闘 更新データ 更新日時 レベル 戦闘回数 深き攻略 神々攻略 和森攻略 中華攻略 1/1 - - - - - - 2/1 169545 35536 43 228 1 - 3/1 170039 36706 43 234 1 - 4/1 187391 39071 43 267 2 - 5/1 187613 39591 43 270 2 - 6/4 188349 39742 - - - - 7/1 - - - - - - 8/1 - - - - - - 9/1 - - - - - - 10/1 - - - - - - 11/1 - - - - - - 12/1 - - - - - -
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ギャン鬼 中⇐中編から 『因幡てゐ』 【数十分前:午前】D-4 香霖堂前 「うぅ……とうとうここまで来ちゃったぞコノヤロー……!」 誰に語るでもなく、私はそんな独り言を呟いた。 あの八雲藍が待ち構えているらしい香霖堂を目前数十メートルまで見据えて、木の陰から様子を窺う。 ジョセフたちも既に到着してるはずだけど、外から見た感じではお店は特に異常は無い。 橙はあの化け狐を説得したがっていたけど、談合は穏便に終わったのかな。 もしかしたらどっちかが屍になってるのかも。最悪、ジョセフたちが。 どうしよう……私も店の中に入るべきなのかな……? それともいっそトンズラこくか。命あっての物種ってね。 ……いやっ! いやいやそれじゃ私は何のために勇気を出したんだ! あのスットコ店主ですらドヤ顔で第一陣を切ったんだぞ。それに中にはジョセフや軍人のオッサンもいる。 案外、もう全て終わってるのかもしれないし……。 「…………わかった行くってば行けばいーんでしょー!」 えーいヤケクソだ! 火中の栗を拾うなんて私には全ッ然似合わないけど、もうどうにでもなれだ! およそ半分腰が引けたまま、私は意を決して足を進めた。目指すは香霖堂の玄関。 突入の号令は「ごめんくださーい」とかでいいかな。いや、それじゃ普通に買い物に来たみたいだろ。 「たのもー!」みたいに勢いつけて入るか。いやいや、いつの時代のヤツだよ。 そうこうしてる内にドアの前まで来てしまった。 中の様子は窺えない。ていうか本当に居るんだろうなアイツら? 自分の壮大なひとり相撲になっていないか心配しながらも、私はドアにピタリと耳をくっつけた。 これでも長年妖怪兎として生きてきたんだ、聴力には大いに自信がある。 ま……まずは様子見さっ! 何事も心の準備が大切ってね! 「ウッソォーーッ! こいつはいきなりバカづきだァ~~~ッ! まるで! まるで! 俺がイカサマしたみてぇーだなこりゃ~!」 そして耳に飛び込んできた第一声は私が予想だにしなかった内容の、お調子者の叫び。 ……何やってんだ、コイツら? ▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽ 命を賭した『チンチロリン』のゲーム開始から、実に一時間以上の時間が経った。 四巡目を終え、五巡目を終え、ゲームは終盤―――九巡目に突入。 序盤はまだ余裕の笑みを見せていたジョセフも、額を伝う汗は止まらなくなっている。 シュトロハイムも、霖之助も、橙も、誰一人言葉を発する気力さえ見せない。 唯一……この場で藍だけは薄ら笑う余裕を見せ付ける。 「さて……そろそろこの茶番も終盤だな。私が親での『第九巡目』……そろそろお開きといきたいものだ」 賽子を握り、宣告する。 シュトロハイムは思わず舌打ちを鳴らし。 霖之助は深く項垂れ。 ジョセフは現状の打破を思考する。 思考する。 思考する。 思考する。 (………駄目、だ! この女……付け入る隙がまるでねえッ! つ、『強い』……ッ!) ギャンブルには自信があった。 慣れないゲームだろうが、勝てると思った。 だがそれでも、現状の打開策が思いつかない。 遊戯開始第九巡目。親番・八雲藍。 敵の懐を突くならここしかない。 だが……返しの刃は、あまりにも致命的に成りかねない。 現在の状況は。 九巡目における、戦場の状況は――― 【現在の各チップ所持数】 ジョセフ 16枚 シュトロハイム 5枚 森近霖之助 7枚 八雲藍 52枚 ―――大敗。 八雲藍ひとりに、手も足も出ないという惨状。 途切れなく焼かれ続ける業火に、抗うことも叶わず。刻一刻とその時は迫る。 一人でも生き残り、藍のチップを奪えば勝利。 三人全員チップを失えば、首輪の毒が蝕み、全滅必至に繋がる。 ジョセフもシュトロハイムも霖之助も、命を賭けて勝負の台に着いたはずだった。 それでも気付けば、絞首台の階段を一歩一歩昇っている。 もはや首に架ける縄に身を委ねる寸前という崖際。 特にシュトロハイムの持つチップは『5枚』。賭けるチップ数次第では瞬殺される射程内に身を置いている。身が千切れる思いなのは間違いない。 それでも彼は戦意を失わない。地雷原を渡り切るようなその勇猛が、いつだって彼の軍に勝利をもたらせてきた。 このゲーム、所持チップが5枚以下となれば格段に危うい立場となる。 そのプレイヤーを確実に殺す牙を、目の前の妖獣は剥けて来るからだ。 八雲藍は不利な立場にいる相手をすかさず仕留めるように、躊躇無く『5枚賭け』で殺そうとしてくる。 少なくとも6枚以上はチップを維持していないと、そこは安全圏ではなくなるのだ。 万が一、相手が二倍付けのシゴロや三倍付けのゾロ目を出したとなれば、10枚以上チップを所持していても全て奪われる可能性だってある。 そしてそんな射程距離に置かれた仲間を救うため、序盤はチップ数で優位に立てていたジョセフも見る見るうちにライフを失ってきた。 三巡目で危機に陥ったシュトロハイムを、ジョセフが『敢えて椀から賽を零す』という作戦で自身のチップを合理的に渡したように。 危険と判断した仲間に、ジョセフは絶えず“敢えて負けて”そのチップを減らしてきた。 恐ろしいのは藍の先見と、場の状況を操る優れた手腕。彼女は場から動くチップの動きを完全に掌握していた。 ジョセフが仲間を救うためわざと負けることすらも知略に加え、ゲームを翻弄し、蹂躙。 今や彼ら三人の動きをいいように支配している。 (あ、甘かった……! 僕の見通しが完全に甘かった……! 八雲藍……この女、ギャンブルゲームの類でも相当な切れ者だ! 数の利なんて、奴に取っちゃあってないようなハンデだ!) 霖之助は、己の当初の考えが誤っていたことに悔いた。 こちらが三人だからといって、必ずしもゲームが有利に傾くとは限らない。 ひとりが落ちそうになれば、誰かが命綱を差し出してくれる。握ってくれる。 しかしそれは、互いが互いの足を引っ張るような戦況とも言い換えられる。この女はそこを狙ってくるのだ。 全くもって狡猾。狐を飛び越えて、狼のような女だった。 「さあ、皆チップを張ってくれ。私の親なんだ、殺すならまたと無いチャンスだぞ?」 白々しい、と霖之助は思う。 チンチロは期待値で考えるなら、親が僅かに有利というゲーム。 その特性を除いても、ジョセフ以外の霖之助とシュトロハイムは大きく張りにいけないチップの数。 迂闊に仕掛ければ、化け狐の腹を余計に肥やすだけとなる。 「み……みんな……っ!」 心配の声を出す橙の心境も、いよいよまともではいられなくなってきた。 本来は彼女の主人である八雲藍の優しい笑みが、民衆の善を喰らう悪鬼のそれにも見えてくるほどに。 「橙……お前は心配なんてしなくていい。心配するのは……お前の大好きなご主人様が首輪の毒でポックリ逝っちまわないか、それだけだぜ」 そう言いながらジョセフは賭ける。 己の命と、その代替ともいえるチップ―――その数『5枚』。 「やはり、お前は勝負に賭けてきたかジョセフ。どう見ても劣勢はお前たち。……この窮した惨状を抜け出したいと思うのは当然だからな」 さも「そう来るのは予想してましたよ」とでも言いたげな藍の言い草。 半ばジョセフを煽るような挑発だが、ジョセフからしてみればここはちまちまチップを増やしても仕方ない場面。 今を逃せば藍の親番はまた四巡後。恐らく、ゲームはそこに行くまでに終わるだろう。 とても守りに入っていられる状況ではない。畳み掛けるなら、今なのだ。 「……俺は『2枚』賭ける」 それだけを言って、シュトロハイムの張りは終えた。 シュトロハイムは現在5枚。こちらは強くいけないチップの残数だ。 『4枚賭け』も危ない。1枚残したところで、次のジョセフの親でその最後の1枚を賭けなければならなくなる。 結果、3枚残しの2枚賭け。万が一を考えると、これがシュトロハイムの出せる最も安牌かつ強い手だった。 「安全策に出たか? 全チップ賭けるくらいの意気込みは見せてくれるのかと思っていたが」 「俺を揺さぶって心理的優位に立とうという腹積もりか? 生憎だが、俺はジョジョと違って自分の言葉は曲げん」 「てめっ、どういう意味だコノヤロ」 この期に及んで皮肉を掛け合うことの出来る二人の精神力は、それまでの経験から培われた故の結果か。 そんな彼らを見ながら、霖之助は思う。半妖としてそれなりに永きを生きたが、その人生において修羅にまみれた時間などこの二人の足元にも及ばないだろうと。 つくづく自分の生きた時間は平穏に守られた薄っぺらなモノだったのだと、自虐めいた感情まで生まれる。 このゲーム――チンチロ遊戯ではなく、このバトルロワイヤル――を生還できるなど、己には不可能だと理解している。 ……いや、殺し合いどころか、やはりこのチンチロ遊戯にすら生き残れないのかもしれない。 (本当に、僕はなんて弱いんだろう。今まで育んできた知識など、暴力の前では等しく無駄だったのかもしれないな) それでもこんなちっぽけな自分に出来ることはある。 賭けるんだ。賭けて、懸けることが、僕に残された宿命。 僕が懸けるべき相手は、僕が生きた人生全てを賭けるに値する“光”は。 誰なのか。 「…………僕は……『1枚』だけ、賭けるとしよう」 卓に差し出された命のチップ……その数、1枚。 「……ほう? たった1枚でいいのか? シュトロハイムと違ってお前は現在7枚ある。 私からしこたまチップを奪う格好のチャンスであるこのターンを、チップ1枚賭けなどという『逃げ』に出るのか?」 「あまり揺さぶらないで欲しいな八雲藍。君と心理を読み合うなんて馬鹿な真似はなるべくお断りしたいからね。 でも、僕もジョセフを見習ってみようかと思ってさ。セオリーガン無視の、奇策珍策ってやつをね」 「せっかく回ってきた集中攻撃のターンを、安全策に費やすというのがお前の言う奇策か? だと考えているのなら実に見上げた口巧者だ。結局は保身にかまけ、口八丁で煙に巻いてやり過ごす行為をさも巧手の如く喋くるとは」 「……八雲藍。既に宣言した。賭けるのは『1枚』。僕はこの手に賭ける」 レンズの奥に光るその眼差しを、藍は睨む。 所詮、平和ボケした古道具屋の悪あがき。 爪にも牙にも成り得ない、半端な浅慮。 ともあれ、これで勝負の準備は整った。後は、賽を振り落とすだけ――― 「―――待てよ。やっぱりよォ~、なーんか全然納得できねえのよね~、ボクちん。 だっておかしいでしょ、三人がかりで勝てないって。ここまできたら普通、何か“仕込み”を考えちゃうでしょ」 ピクリと、藍の眉が僅かに吊る。 握られた拳の賽は振られることなく、藍はジョセフの『言いがかり』へと反論した。 「……心外だが、お前は私が何か『イカサマ』の類を行っていると、そう言いたいわけだ」 「いや、だって実際やったじゃんアンタ。最初の一巡目で。 ま、確かにあれは俺が先にやったわけだし、そのイカサマを追求しなかったのも俺だし、今更どうこう言うつもりもねーけど。 でもそれはそれとして、お前がさっきから『何か』やってるかもしれねー……人としてそう考えてしまうのは果たしておかしいことでしょーか?」 明らかに人を食ったようなジョセフの言いがかり。 一巡目のあのやり取りを未だ根に持っているのか、あろうことか藍の『イカサマ』をジョセフは疑っている。 あからさまな物言い。その態度が藍の癪に障ったのか。 「……細工でも疑っているというのなら好きに調べろ。徒労に終わるだろうがな」 「勿論好きに調べさせてもらうぜ。……流石に四五六賽なんていう古典的なモンは使ってないよね?」 冷静に見えているようで、彼女はジョセフの軽薄な態度に苛立ちが溜まってきている。 藍とて本来の性格は真面目で誠実。ジョセフのようなふざけた男はもっとも嫌いとしているタイプだ。 その苛立ちが勝負の円滑な進行を妨げるお調子者の的外れな疑いにより、輪をかけて募っていく。 「調べるならさっさと調べてくれ」……その言質を手に入れたジョセフは心の中で笑った。 藍のような計算高いタイプは、怒らせて隙を作るに限る。 とにかく何でもいい。藍をイラつかせることで、何か隙を突く機を生むことがジョセフの目的……その『半分』だった。 これが通用しない相手は、自ら泣き叫ぶことで心を落ち着かせるあの酔狂人・エシディシのようなタイプくらいのものだ。 椀に入った賽を受け取り、凝視するジョセフ。流石に一目見て分かるようなイカサマなど、藍はやっていない。 そもそも藍は本当にイカサマなどやっているのか。そこが全く判別できない。 各チップの数だけ見れば藍の圧勝ではある。だがそれは決して彼女ひとりの『バカヅキ』を意味しない。 藍とて小さな勝負にはそこそこ負けたりもしていたし、引き分けの場面も何度かあった。 ジョセフがわざと負けてチップを仲間に流す、そんな展開が彼女に味方したりもしている。 彼女のスタイルの強み――それは『大きく勝ち、小さく負ける』の繰り返し。勝負の推移で見れば、博奕の理想的な勝ち方と言える。 すなわち、八雲藍は『勝負を分かつタイミング』を完全に把握できているのだ。それを見極め、大きく勝ってチップを稼ぐ。 イカサマがどうとかいう問題ではなく、彼女は単純に『恐ろしくゲームへの順応が早く、強い』ということだった。 だが、だからと言って藍が『不正』を行っていないということにはならない。 「そんなに穴の開くほど見つめても、賽子には元々21個も穴が空いてるんだ。これ以上空ける気か?」 「……風穴が開くのは、果たしてどっちの腹だろうな。賽子にも特に怪しい所はねえみてえだ。―――いいぜ……勝負、しようじゃねえか」 突き返すように椀ごと返されたその賽を、藍は静かに手に取った。 ジョセフの顔を、ひと睨みして。 『九巡目・一番手(親) 八雲藍』 現所持チップ51枚 このターン。親、八雲藍。 形としては、“藍vsジョセフ・シュトロハイム・霖之助”の三対一。 まず藍が親として目を作り、その目にジョセフ達がチップを張って勝負する。 肝心要の、その第一投。 これで彼女が強い目を出してしまえば、勝率は限りなく薄くなる。 そんな運否天賦の、天命に祈る一投。息を呑んで見守り、祈るしか出来ない。 こればかりは、誰にも知ることの出来ない“運命”の領域。 そんな女神の足音が――― カラァン! カラ… カラ… ―――止まる。 カチャーン! 『止まった』賽子の目は。 1と。 1と。 ―――そして、1。 役は、ピンゾロ。 三倍付けの、最強の役。 「―――勝負を、焦ったな。……妖怪のおキツネ様?」 「――――――ッ」 ただし、賽子が三つとも椀の中に『収まっていたら』……だ。 「こ……っ」 「零したッ! 賽をひとつ、椀から零したぞッ! 目は『無し』! 藍の負けだッ!」 霖之助とシュトロハイムが、目の前の光景に同時に叫ぶ。 椀の中には、『1』の目を出した賽が二つ。 椀の外には、『1』の目を出した賽が一つ。 「俺のナメた態度に苛々が溜まりに溜まって、思わず腕に力が込もっちゃったかなァ~~藍ねえちゃぁ~ん? コレ……何だっけ? 確か『ションベン』っつーんだよね? 椀から零すと即負け。 俺がさっきからやってるの見て、自分も真似したくなっちゃった……ってところかなァ? ギヒヒヒヒ……!」 椀から賽をひとつでも零した時点で、負け。目は当然無し。 この瞬間、藍は少なくともジョセフに5枚。シュトロハイムに3枚。霖之助に1枚の配当を配ることがほぼ確定した。 合計9枚のチップが藍から失われる。あまりにも、手痛いミス。 「ニッヒッヒ~~! まっ! 勝負にハプニングは付きものってこったぜ! 気の毒だがションベンは無条件で負け。さっ、俺にチップ5枚今すぐよこしやがりな」 邪悪な笑みを隠そうともせず、ジョセフはおどけながら椀に手を伸ばす。 ―――その伸ばした腕を、藍がガッと掴んだ。女とは思えぬほどの力で。 「……なに、藍ねえちゃん? ひょっとして本当のこと言われてプッツン寸前ってヤツ? ちょっと~アンタが賽子こぼしたのは俺のせいじゃねーでしょうが~」 「……“これ”を狙っていたのか? お前が今まで散々人を食ったような態度を振舞っていたのは、このためか? 私を苛立たせ、肝心な場面でこんな初歩的ミスを誘うように、敢えて道化を演じていたというわけか」 「だとしたら何だってのよ。ひょっとしてコレが反則だとでも言うんじゃあねーだろうな? ミスっちまったのはあくまでお前さんだぜ」 「いや、反則なのは“このこと”ではない。……ただ、別の所にお前の隠された『意図』が見え隠れしてならない、そう思ってな」 「……何が言いたい? まさか俺がその賽子に何か細工したとでも言うつもりか?」 「いや、細工はおそらくしてないだろう。……『この賽子には』、な」 賽子の部分を強調して言う藍の視線には、椀が置いてあった。 中の二つの賽を放り出し、その椀をゆっくりと手に取って言う。 「お前は面白い男だな。一巡目の時、お前の開幕イカサマという荒技に対し私が『警告』してやったというのに、『再び』やってくるとは。 大した心臓だ。普通ならそれに懲り、ペナルティーを恐れて二度とイカサマなどやってこないだろうに」 「イカサマァ~? 俺たちが強い目を出したとかならともかく、お前が勝手に賽を零したのが俺のイカサマのせいにされちゃうワケ?」 「『勝手に賽を零した』……? それは違うな。お前が私に『零させた』んだ。サギ師同然の悪質な手口でな。 お前は最初に『くっつく波紋』という技術で、自分が振った賽を意図的に6、6、6の『オーメン』にした。 今、お前がやったのはそれと真逆だ。お前はさっき、私のイカサマを疑って賽子と椀を調べただろう? その時に流したんだ。くっつく波紋とは逆……『弾く波紋』を、この『椀』の内面にな」 ジョセフの心臓が、ほんの僅かに揺れた。 この女は、何者だ。 その漆黒の瞳は、一体どこまで見通しているんだ。 「一巡目のイカサマと同様、目に見えぬほどに微弱な波紋。こうして私が触っていても、既に何も感じないくらいに。 だが私が振った時、確かに流れていただろう波紋は、椀に吸い込まれた三つの賽のひとつを微かに弾き飛ばした。 ちょっぴりだけ賽の回転が不自然だった。まるで何かに弾かれたみたいに、賽が椀の外まで転がり落ちていったんだ。 そのとき初めて気付いたよ。『手癖の悪い目の前の男がまた何かやった』、とね。 なるほど、まさか賽の方ではなく『椀』のほうに仕掛けるとは、どこまでも抜け目ないヤツだなお前は」 「……俺は知らねえぜ。弾く波紋だって? そんなモンを使ったなんて証拠がどこにあるっつーの?」 藍の指摘したジョセフのイカサマ。 それは―――ズバリ当たっている。 気味の悪いくらいにピタリと正解していた。しかし、この場は知らぬ存ぜぬを貫き通さなければならない。 波紋使いでもない藍が、波紋について何から何まで知っているわけがない。 彼女はあたかも波紋を理解しているかのように説明しているが、それらは人伝による推測を話しているに過ぎない。 くっつく波紋だの弾く波紋だの、そんなものは全て彼女の仮定……あくまで『予想』だ。 実際には見事的中した完璧な推理ではあるが、正解だからこそジョセフはそれを感付かれてはならない。 証拠など無い。藍にはジョセフのイカサマを証明する手立てなど持ち合わせていないのだ。 「……知っているかジョセフ。サイコロというのは人間の歴史と共にある道具だ。 最初は動物や人間の骨、少し呪術的なところで言えば妖怪の骨なんかで作った物もあるそうだ。 外界のある地域では、もし『チンチロ』でイカサマした者を見つければそいつの『目玉の中』にサイコロ二個を埋め込んで川に流したという……。 チンチロはサイコロ三個を使うゲームだが、じゃあ残りの『一個』はどうしたと思う?」 「な、なんだよ突然妙なウンチク語り始めちゃって……。怖い話と痛い話はニガテだから勘弁して欲しいな~なんて……」 「そいつを死体にする前に全身に『21』の風穴を空けたのさ。 サイコロは1から6まで足すと合計21だからな。残りの一個というわけだ」 「…………そりゃ夏とかは涼しそうね」 「……風穴が空くのが腹だけだといいがな。もちろん私の腹でなくお前の、だが」 藍の目つきが一層鋭く豹変する。 気圧されるな、敵は精神を揺さぶっているだけだ。証拠は無い。こっちのイカサマは絶対バレない。 この女は確かに恐ろしい観察眼と推理力、そして知識を兼ね揃えている。 だがジョセフとて今まであらゆる困難を乗り越えてきた精神力を持っている。 この一線を譲っては負ける。イカサマのペナルティーはチップ10枚。今これを喰らったら決定的な傷になりかねない。 この勝負の場面でイカサマを仕掛けたのも、ジョセフからしたら苦渋の選択だった。 藍からは既に最初、波紋のイカサマを初見で見破られ、無言の警告を喰らっている。 八雲藍は簡単に騙し通せるほどヤワな女ではない。それが分かっているからこそ、なるべくイカサマなど使わずに勝ちたかった。 だがそうも言ってられない窮地。認めたくないが藍は自分よりも頭が回り、ゲームも上手い。 そう思ったからこそ、ジョセフは波紋のイカサマを使用せざるを得なかったのだ。 ―――いや、まさか藍はジョセフが再びイカサマを使わざるを得ない状況を意図して作りあげたのか。 だから彼女は、一巡目の最初にジョセフのイカサマを見破ったのにも関わらず、ペナルティーを与えなかったのか。 だから彼女は、イカサマは実質一回まで許されるような軽いルールを提案してきたのか。 だとしたら……ここまでのゲーム、全てが八雲藍の計算どおりに進んでいる。 ここでイカサマを認める真似は出来ない。この状況でチップ10枚の損失は、あまりに痛い。 ジョセフは唾を飲んだ。喉元には狐の皮を被った毒蛇の牙が突きつけられている。 「ふむ、これではゲームが終わらないな。私としてはジョセフにペナルティーを課したいところだが、証拠が無いのも事実。 橙、お前はどうしたらいいと思う? 中立の立場で意見が欲しいんだ」 突然自分の判断を仰がれ、橙は肩を震わせた。 橙からすればジョセフがイカサマを行ったかなど知る由もない。 わからない。どう答えるのが正解なのかがわからない。だから、ここは橙なりに正直な意見を答えた。 「え、と……藍様がもう一回振りなおす、とかじゃ駄目ですか……?」 「それではジョセフのイカサマを見逃すようなものだろう……。だが埒が明かないのも事実。そこでジョセフ、こういうのはどうだ? お前は否定するだろうが、私はお前がイカサマを行ったことを確信している。それを再び見逃してやろう。 その代わり、今の振りは『無効』とさせてもらう。橙の言う通り、もう一度私に振らせろ。それもキッチリ『三回』だ。 どんな目が出ようとも、とりあえず三回まで振る。その三回の内、出た目が最も高いものを私の『役』として確定する。どうだ?」 藍の提案する考えは、ジョセフにとって必ずしも有利に傾くとは限らない案だった。 ペナルティーのチップ10枚は何とか避けたい事態だが、この難敵相手に三度ものチャンスを渡すというのはかなりの博打。 しかし事実としてジョセフはイカサマをやっており、看破されかけている。そのことに目を瞑ってもらう利はおいしい。 (クッソ~やらなきゃ良かったぜイカサマなんてよォ……! 結構自信あった仕掛けなんだがこんな簡単に見破られるなんて参ったぜ……) 後悔虚しく、結局ジョセフはまたも藍にしてやられた。 自分のイカサマで自らの首を絞める結果になったのも、ひとえに彼らがギリギリまで追い詰められているからに他ならない。 「だ…駄目だ……! ただ無効にするならともかく、良い目が出るまで三回も振らせられるか!」 「……『二回』だ。二回ならばどうだ? これが呑めないというのなら、お話にならないな」 二回。藍は提案した回数を三回から二回に下げてきた。 たった二回。これならどうだ……? 「…………ああクソ! わーったよ二回だ! 二回振って高い方の目を役にする! 好きにしやがれ! ケッ!」 結果、折れたのはジョセフ。 彼の得意とするネゴシエーション、つまりは上手いことを言ってその場を誤魔化す交渉ごとも、この藍相手には通じる気がしない。 何もかもが一枚上手。ますます滾る敗北感がジョセフの精神を追い詰めていく。 そっぽを向くジョセフの視界の端で、藍は白い歯を見せ、笑った。 『九巡目・一番手(親) 八雲藍』 仕切りなおし 全く他愛もない。 あっさりと提案を呑んだジョセフに対し、藍が感じた手応えはそんな素っ気ないものだった。 二回。それだけ振れれば可能性はある。 藍は最初から二回だけ振れれば充分だと見越していた。 だが初めに『三回』という少し高めのハードルを提起し、それでジョセフがごねれば『二回』に取り下げる。 このような『落としどころ』を作っておけば、相手もそれで納得しやすくなるという心理的交渉を藍は行ったのだ。 サギ師のようなこの男相手には、同じサギ師の常套手段で臨む状況に持っていく。 全てが藍の掌の上だった。 (さて、後はこの振りで良い目が出せるかだが……恐らく『そろそろ』出る頃のはずだ) 藍は賽を手に取り、目を閉じて深い思考を開始する。 賽子を一回投げた時、目が出る確率――― ゾロ目が出る確率:各種0.46%、1~6合わせて計2.78% シゴロが出る確率:2.78% 1~6の目が出る確率:各種6.94%、合わせて計41.64% ヒフミが出る確率:2.78% 目なしの確率:50% この確率の収束を踏まえ、次に出る目のパターンの予測。 第一巡目からこの第九巡目までに振られた全回数、59投。転がった賽子の数は三倍の177個。 その賽の数、役を藍はここまで全て記憶している。四人全員が出した目の組み合わせも、全部。 出た目のパターンをひとつひとつ暗記し、次手の役を予想。 各々の確率を頭に入れ、出た目のパターンと傾向を把握し、それをひとつの指針とする。 常人であればとても記憶することなど不可能な、膨大な組み合わせの数。 八雲藍の持つ桁外れな頭脳なら、その全てを見落としなく記憶に刻むことが出来た。 藍だからこそ出来るギャンブルスタイル。彼女がチンチロで積み重ねてきた勝利の秘密がそこにあった。 確率という概念には規則性がある。その規則という荒波が生む波紋を、藍は完璧に掌握することが出来ていたのだ。 そしてそのパターンは、次なる賽が出し得る目をある程度絞り込めていた。 残り二投。あと二回のチャンスで強い目――すなわちヒフミ以上の役が出る確率はかなり高いと藍は踏んだ。だからこその、先の交渉。 ジョセフのイカサマなどでふいにするわけにはいかないまたと無いチャンスを、藍は残り二回の順番の中に感じ取った。 ―――八雲藍は思考する。 (第四巡25投目――私の出した目は1、5、6の『目なし』) (第四巡30投目、シュトロハイム――3、2、3の出目『3』) (第五巡37投目、霖之助――1、2、3の『ヒフミ』) (第六巡39投目、ジョセフ――4、6、6の出目『4』) (第六巡46投目、私――1、1、4の出目『4』) (第七巡48投目、シュトロハイム――5、6、2の『目なし』) (第七巡51投目、霖之助――1、5、1の出目『5』) ―――八雲藍は思考する。 前回、53投目から始まっての第八巡目、親・霖之助。 53投目:1、3、5。目なし。 54投目:2、5、6。目なし。 55投目:4、1、1。出目4。 56投目:5、3、3。出目5。 57投目:ジョセフ、賽零しの策。出目なし。 58投目:3、6、2。目なし。 59投目:3、2、3。出目2。 前回八巡目で振られた7投21個の賽の組み合わせ。 これまでの全ての目の組み合わせから検証し、導き出した次手への予測。 それは確かに藍の勝利が約束される、負けの考えにくい一手。 運命の女神の気まぐれでも起こらない限り、次かその次あたりには強い目が来る。そんな傾向。 所詮は確率。本来なら当てにするべきではない。100%の時も失敗するし0%の時だって成功することもある。 だが勝負の場には必ず『空気』が存在し、空気には『流れ』がある。 博奕の場に必ず流れる特有の『呼吸』。藍は幾多もの勝負の流れでその呼吸を掴み、未来を見た。 ―――勝てる。この勝負、勝てる。 藍の心にそんな強い確信が生まれ、ゆっくりと瞳を開き――そして、賽は投げられた。 カラァン! カラ… カラ… 目は―――2と、4と、5。 役は、なし。 「へ……へっへっへ……! 目なし、だぜ……藍サマよォ。あと一回、せめて何か出さなきゃマズイんじゃねーの?」 ジョセフの茶化しも、今の藍には揺さぶりにもならない。 目が現れなかったことにも微動だにせず、藍は冷静に賽を拾って、また振った。 カラァン! 賽が、回る。 カラ… この時ばかりは誰もが固唾を呑んで見守ることしかできない、神の時間。 カラ… 何十秒にも感じられたその聖にして静なる時間は、賽の回転が終わると同時に動き始める。 最初に声を発したのは、藍だった。 「4、5、6……シゴロ、だ。私の目は、シゴロ。……さて、次はお前の番だなジョセフ」 当然のように語る藍はそう言って、優しい手つきで賽の入った椀をジョセフに渡す。 ほぼ負けを知らない役『シゴロ』。これに負ければジョセフのチップは――― ▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽ 結論から言うなら。 藍の親番で彼女が叩きだした『シゴロ』の役に、ジョセフ達は成す術が無かった。 この土壇場の状況で奇跡の役を出し、形勢逆転。そんなご都合主義の脚本が通るほど、博奕の世界は甘くない。 ジョセフも、シュトロハイムも、霖之助も、全員が藍の出した役以上の目を出すことは出来なかった。 当然敗北。そのうえ、シゴロは倍付けの高配当。 ―――結果、九巡目を終えたそれぞれのチップ数の状況は……! 【現在の各チップ所持数】 ジョセフ 6枚(-10) シュトロハイム 1枚(-4) 森近霖之助 5枚(-2) 八雲藍 68枚(+16) 絶望的。 藍の親番という、三人がかりで畳み掛けられる絶好の攻撃チャンスも空回りどころか返り討ち。 もはや絶壁の突端に立たされたこの致命的状況を覆す機会も失われた。 首元に巻きつけられた黒き輪が、冷たい輝きと共に光る。 負ければ、死ぬ。 藍は問答無用で、自分たち三人の命を握りつぶしてくるに違いない。 特に、今一番敗北に近いシュトロハイムの心は平然ではなかった。 負けたからといってその場ですぐ死ぬというわけではない。 藍曰く、神経毒が身体を蝕み、動けなくなって少しずつ死んでゆくという。 ならば誰か一人でも生き残り、藍相手に勝利を収めることが出来れば解毒薬が手に入る。生還の道はあるということだ。 だが逆に全滅すれば、藍は毒が身体に回りこむのを待つまでもなく、すぐさまトドメを刺してくるだろう。この女はそれをしてくる奴だ。 シュトロハイムは本能で悟った。 このゲームで最初に堕ちる者は、恐らくこの俺だろう、と。 なにしろ彼の持つチップは即死必至の『1枚』。どう足掻いても、絶望。 後を託すべくはジョセフしかいない。ならばシュトロハイムに今出来ることは何か? (化け猫の物の怪……橙、とか言ったな。コイツ、本気で『押せる』のか……?) 首輪のリモコンを持つ橙は、この場全員の命を握っているとも言える存在。 シュトロハイムは彼女の事を詳しくは知らない。見た感じジョセフに懐いているようだ、くらいの認識でしかない。 『いざとなったら』橙はリモコンを押せるのか。そこがシュトロハイムには疑問でしかなかった。 半ば強制的に中立の立場を押し付けられたような彼女だが、どう見てもそんな役目を全う出来るようには見えない。 ならば、隙を見て彼女からリモコンを奪取することは可能ではないのか。 このゲームを進める中、シュトロハイムはずっとそう考えていた。 そもそも自分たちがこのようなゲームに興じているのは、この首輪のせいだ。 これさえ無力化できれば、実力行使で藍を鎮圧することの方が今となってはまだ現実的である。 しかし藍もそんな事態を考えない馬鹿ではない。そうさせないように何か手は打っていると見ていいだろう。 万が一の場合も考え、実際に行動を起こすことは躊躇ってきたが……。 (もし俺のチップが『ゼロ』になった時……やってみるしかないか。橙の持つリモコンの『奪取』を……!) 内に秘めた決心を悟られまいと心を落ち着かせ、深く息を吐いて隣のジョセフを見やった。 次なる親は彼だ。何はともあれ、次の一振りで全てが決まる。 『十巡目・一番手(親) ジョセフ・ジョースター』 現所持チップ6枚 マズイ。 この状況、本当にマズイ。 まさか藍は計算してこの絵図を狙っていたとでもいうのか。 ジョセフを親番として、現在ジョセフ6枚、シュトロハイム1枚、霖之助5枚、藍68枚。 この全体図、もはやほぼ敗北しか残されていない。 なにせシュトロハイムが残り1枚。 このターンで彼がジョセフの出した目に勝たなければ、敗北確定。皮肉にもシュトロハイムは仲間の出した目に喰われて堕ちることになる。 仮にシュトロハイムがジョセフに勝てて生き残っても、結果ジョセフは残り5枚。そこを狙って藍は確実に5枚、ジョセフの息の根を止めるために動いてくる。 更に間には霖之助との勝負も挟まっているのだ。そうなれば本当の運任せの勝負が始まる。 ならばジョセフがやってきたように、敢えて負けることでシュトロハイムを確実に生かす作戦はどうか? いや、今は状況が違う。それをやれば藍からも確実に5枚取られることが確定するのだから。そうなれば死ぬ順番がジョセフとシュトロハイムで入れ替わるだけだ。 この巡で全員が生き残るには、まずジョセフがシュトロハイムの目に負け、尚且つ藍の目には勝たなければならないという極めて難しい状況を生まなければならない。 「さあ、どうするジョセフ? 先のようにわざと負けてシュトロハイムを生かすか? そうすれば少なくとも仲間の延命は可能だ。 だが言うまでもなく、私は『5枚』賭けてお前を確実に殺る。お前が死ぬかシュトロハイムが死ぬか、『王手飛車角』だ。好きに選べ」 邪悪な微笑みで藍はチップ5枚を迷わず卓に積んできた。 この抜き差しならない状況を、藍は計算して運んだ。突けば一気に崩壊する戦況を、彼女は緻密な権謀術数を張り巡らせ作りあげたのだ。 最強の妖獣。最強の頭脳。こんな化け物相手に頭脳戦を受けたのが、そもそも間違いだったのか。 いかなジョセフといえども、現況の打開策は全く見付からない。 どうする……! こいつ相手にここから勝つにはどうすればいい……! 藍は王手飛車角と言ったが、ジョセフは決して『王』などではない。 チームの柱であることは自覚もしているが、たとえ自分が堕ちてもゲームは終わらない。 誰かひとり。たったひとりの『兵』が生き残れば逆転の目は出てくるのだ。 敵の数もひとり。討ち取る兵は誰だっていい。 ジョセフか、シュトロハイムか、霖之助か、はたまた――― 「俺が出すべきモノはこれしかない。残りのチップ『1枚』……これに全て賭けよう」 シュトロハイム、最後の命を卓にそっと置く。 彼にトドメを刺すのは、せめて自分ではないことをジョセフは祈った。 「じゃあ……僕は、これだ。チップ『5枚』……これに賭けることにするよ」 霖之助が物静かに残りの『5枚』全て、最大の賭け金で宣言した。 「………って、5枚だとォォーーッ!? り、霖之助テメエ何考えてやがる! これでもしお前が勝ったら俺がやべえじゃねーかッ!!」 思考の外にいた霖之助が、誰しもが予想しなかった行動に出た。 普通ならこの状況、霖之助が賭けるべきチップは1枚であるべきなのだ。 どちらが勝ってもメリットは無し。どころか敗北の決め手になりかねない悪手中の悪手。 定石を無視しての5枚賭け。トチ狂ったとしか思えない行為だった。 「キミが勝てばいいだけの話だろう? 勘違いしないで貰いたいのだが僕は決して敵に寝返ったとか、頭がおかしくなったとかではないよ。 僕は信じることにした。キミの幸運と、僕の幸運。これから僕が出す目に、キミは必ず勝てるという未来をね」 「お、俺に負けることでチップを託す……そう言いてえのかよ……! アンタ分かってんだろうな? 例えそれが成功しても堕ちるのはお前だ。……いいのかよ!?」 「僕たちは『ギャンブル』をしてるんだよ? 覚悟を決めた男が賭けるチップは、いつだって命よりも重い。 ならば僕は敢えてジョセフに全てを賭けてみたいと思う。主人公は僕じゃない。勝手言ってるのは自分でも分かってるつもりだけどね」 覚悟のうえ。霖之助はそんな弁を困ったような笑顔で言いのけた。 理屈にも合ってない、出鱈目で滅茶苦茶な発想と作戦。だからこそ霖之助は常識外れの行動で一杯吹かせる行動に賭けたのだ。 この八雲藍を倒すには、もはや通常の策では駄目だ。 セオリーの外。彼女でも思いのつかない奇天烈な発想で攻めなければ勝ち得ないと悟った。 「…………わかった。いいぜ。アンタの決意ってヤツを受けてやらあ」 霖之助の目は真剣で、そして優しく、強かった。 託されることには……もう慣れている。 負けなければいいだけの話。 ジョセフの掌から、賽は振られた。 出た目は―――6。 5、5、6の『6』の目。 正真正銘、イカサマ無しで出した渾身の目。 『十巡目・二番手 ルドル・フォン・シュトロハイム』 現所持チップ1枚:賭け数1枚 何もかもが中途半端だった。 人類の敵、柱の男たちの殲滅。 謎の主催者への打倒。 そして祖国への帰還。 永琳から解析を受けた蓬莱薬は今もなお、その役目を待つかのように彼の荷の中で息を潜めている。 (……この天命、俺では力不足だったということか) シュトロハイムは柄にもなく、ただ淡々と目の前の結果を受け入れた。 何の皮肉なのか、シュトロハイムの最後のチップを奪ってしまったのは戦友とも言うべきジョセフだった。 (戦友……“戦友”、か。……そうだな。俺にとってジョジョは、確かに戦友かもしれん) 最初に彼と共に戦ったのはナチスの実験施設でのこと。 目覚めたサンタナをもう一度殺すため、図らずもその場に居合わせたジョセフと経緯はどうあれ、共闘する形で敵と対峙した。 あの時も打倒・柱の男という宿命を彼に伝え、自爆した。この男に託すのはこれで二度目だ。 シュトロハイムにも戦場での戦友とも言えるべき相手は何人も居た。 今ではその殆どがこの世には居ない。皆、戦場で散っていった。 「ジョジョ。お前は……生き残れよ。いや―――勝て。勝つんだジョジョ。 仕掛けて。賭けて。駆けて。懸けて。何ひとつ欠くことなく、確実に敵の核を、掻いて。俺を糧にしてでも、勝て」 まるで辞世の句。 馬鹿馬鹿しいと笑いつつも、どこか心はスッキリとしていた。 後は、自分にやれるだけをやる。 「―――ああ。勝つとも」 ジョセフは短い言葉で、戦友の想いを受け取った。 託されたその言葉は、勝利への細い糸を掴むためへの糧となる。 シュトロハイムが最後に振った賽の目は『5』。 ジョセフの『6』に一歩届かない目。 この瞬間、シュトロハイムの最後のチップがジョセフへと渡ることを意味する。 「シュトロハイムおじさんのチップ……0枚、です。首輪を……発動、します……っ」 小さく呟かれた橙の宣言は、首輪発動へのスイッチ。 震える彼女の手には、リモコンが握られている。 「―――『人間の偉大さは恐怖に耐える誇り高き姿にある』……ギリシアの史家、プルタルコスの言葉だ。 東洋の妖怪、八雲藍よ。キサマには今の俺の姿がどう映っている? 妖怪に敗北した人間の、恐怖に屈した姿か?」 不敵に笑むシュトロハイムは大胆に立ち上がる。 視線の先には八雲藍の金色の瞳。 二人の視線が、絡んだ。 「――――――橙。“押せ”」 シュトロハイムの宣誓を意にも介さず、藍はそれだけを発した。 その言葉を皮切りに、場の空気が爆動する。 「させるかァァアアアアアアッ!! そのリモコンを捨てろぉォォオオオオオオオオーーーーーーーーッ!!!」 橙の持つリモコンを奪取しようと、シュトロハイムが飛び出した。 破れかぶれの、悪あがき。藍はそう評し、目の前の光景にひとつの溜息を零すのみ。 シュトロハイムの伸ばした腕がリモコンに触れる刹那、聞いたのは橙の一言。 「――――――ごめん、なさい」 首元に電撃が走ったような感覚を覚えたのは、彼女の謝罪の言葉と同時だった。 首輪の針から流された神経毒は一瞬にしてシュトロハイムの体の自由を奪い、次の瞬間、彼の大柄な体躯を床に転がした。 「シュトロハイムッ!!!」 ジョセフの叫びを遮るように、立ち上がりかけた彼を制止する藍の言葉が“ゲームの続き”を促す。 「脱落者・シュトロハイム。この男はもう二度と立つことは出来ない。意識はあるが、身体を蝕む麻痺毒は指一本動かすことすら難儀だろう。 ……さて、次は『どちら』だ? どっちが『こうなりたい』? ……賽子を振れ、店主。お前の番だ」 卓に肘をついたまま、藍は冷酷に突きつけた。 ゲームの敗者は、容赦なく首輪が襲うと。 スイッチを押した橙の頬に雫が一滴、伝った。 『十巡目・三番手 森近霖之助』 現所持チップ5枚:賭け数5枚 例えば。 そう、例えば霊夢なら。 こんなサイコロ遊戯、ものともせずに圧勝して見せるんだろうね。 彼女とこの手のゲームで勝負して勝てる相手など存在しない。 霊夢が次の出目を『6』と予想すれば、彼女が振る賽はおのずと6になるからだ。 霊夢はそれを何でもない事のように「勘よ」などと宣うが、それは彼女の勘に世界の事象がついてきた結果に過ぎない。 この辺りのメカニズムは長くなるので省くが、生憎と僕には霊夢のような特別な能力は無かった。 そう、僕は霊夢と違って極めて『普通』。そんなモブ同然の僕が、端からこの大妖に敵うはずもなく。 どころか結局は仲間の足を引っ張っていただけに終始していた。 全く、なんてちっぽけなんだろう、僕は。 目の前の賽子の目を見て、僕はそんな感想を述べた。 僕の出した目は――――――『1』。 役つきの目の中では最弱。もとよりジョセフに勝とうなどとは思っていなかったけれど。 ただ、これが僕の出した結果だ。 こうして僕のチップの5枚全ては、ジョセフの糧になっていく。 結果、僕はそこのシュトロハイムと仲良く床に寝転がることになるだろう。 でもこれでいいんだと思う。 最後に勝つのが『僕たち』であれば、それでいい。 「負け、か。たかだかゲームだが、ここでひとまず僕は舞台から降りるとしよう」 すんなり喉を通って出た言葉は、思いのほか清清しいもので。 僕は素直にこの結果を受け入れた。運命の女神は僕ではなく、ジョセフ・ジョースターに息吹いたということだ。 「じゃあこの5枚のチップは、僕からジョセフへ。そして―――」 そして僕はチップを握った手で、ジョセフの手を握った。お役御免の僕にはこれくらいしか出来ないだろう。 「僕の持つ幸運も全部、君へと譲るよ。 悪戯兎印の確かな幸運だ。君の持つ幸運には敵うべくもないけどね」 「霖之助……おめえ……」 幸運という物は気まぐれで気移り。人から人を伝って渡り歩いていくらしい。 ならばせめてもの願掛けとして、僕の持つ幸運が彼の手助けとなるように。 「……すまねえ」 「いや、構わないさ。それに君にとっては一対一の方がやりやすいだろう? だったら僕がいない方がまだ君の利にもなりそうだ。なに、ほんの少し寝てるだけさ」 思えば、勝手に人に託して、自分は勝手に堕ちるなんてジョセフからすればいい迷惑かもしれない。 ただ、僕は思う。 彼は光だ。この殺し合いを止める為に、絶やしてはならない光。 僕がこのゲームで出会った者はそう多くないけども、彼の瞳に希望を見た。 チルノを救おうとし、こいしを救おうとし、橙を救おうとし。 そのうえ僕やシュトロハイムの望みも託されて、彼がその双肩に背負うものは少しばかり多すぎて、重すぎる。 だというのにジョセフは、弱音ひとつ吐かず戦おうとする。 その気高い精神に、僕は惹かれたのかもしれない。 気がかりなのは魔理沙や霊夢のこと。 彼女たちは今頃どこに居るんだろう。無事だろうか。 その安否を確認するためにもジョセフには勝ってほしい。絶対に。 勝ってこの仕えるべき主を見失い暴走する、哀しい妖狐も救いだして欲しい。 そうだ、気がかりといえば。 「てゐ……彼女は何処でどうしているかな」 「……さあ? 案外その辺で聞き耳たててるかもな」 ジョセフは惚けるようにドアの方向を見て言った。 何故かな。僕も彼女がどこか近くにいるような気がする。 何だかんだでてゐは良い子だ。歳は向こうの方が圧倒的に上だし、そんなことを言えば彼女は怒るだろうけど。 そういえば、彼女とジョセフはどこか似ているかもしれない。 悪戯が成功した子供のように意地悪く笑うその笑顔。抜け目ないそのイヤらしい性格。 土壇場で僕は、こんな至極どうでもいいことを考えていた。 「君は―――てゐとは良い『相棒』になれるんじゃないかな。うん、そんな気がするよ」 「…………は?」 思わず口をついて出た言葉がジョセフに変な反応をさせてしまった。 突拍子もないし、これは僕の何の根拠もない予想だが――― 「幸運の『詐欺コンビ』……うん、相性はバッチリじゃないか」 「まてまて。何がどーしてそうなるんだ」 「いや、僕は本当に君たちが良いコンビになってくれるんじゃないかと思っているんだよ。 もしかしたら『希望の星』はジョセフだけでなく君とてゐの二人、なんじゃないかってね」 最初に僕と彼女がジョセフを治療し、その命を救った。 全ての因果はここから始まったのかもしれない。 勿論こんなのは僕の勘だ。霊夢と違って当たらない勘だけど。 もしもてゐが僕たちの決意にあてられ、彼女の内にあるかどうかも分からない、眠れる『正義』に火を点けて。 彼女をほんの少しでも『やる気』にさせて。 そして彼女がこの近くにまで来て、まさか僕が今喋っているこの台詞なんかを盗み聞きしたりなんかしていて。 彼女が僕らと共に闘おうなんて決意を燃やしてくれたのなら。 それはもはや『奇跡』なのだろう。 彼女の性格上考えにくいことだが、だからこそその価値は計り知れない結果を生むかもしれない。 そんな1%以下かもしれないようなちっぽけな可能性に、僕は――― 「―――賭けてみよう。ジョセフと、てゐの二人に。僕の命“チップ”全てを」 てゐが僕たちの後を追わず、あのまま家で待っているようならこの賭けは僕の負け。 てゐが少しでも臆し、迫る災厄から逃げ回るというのなら僕の負け。 てゐが他人を信じられず、困難や暴力に屈するようなら僕の負け。 そして、てゐがほんの少しでも『立ち向かう』ことにやる気を出してくれるのなら…… このギャンブルは僕の勝ちだ。 「あんなチビうさぎに何でそこまで期待してるのかね」 「てゐと君の『二人』にさ。人と妖怪が手を組むってのも中々新鮮で面白いと思うよ。 もっとも半妖の僕が言っても説得力があるのかないのか、って感じだけどね」 僕から見たてゐは、どこか悩んでいるようだった。 自身の在り方に。進むべき運命の道標に。 そろそろ……彼女なりの答えを出した頃だろう。物事は必然だ。成るように成るさ。 他人がどうこう言おうと結局は彼女の意思や信念こそが重要であり、その生き方に初めて意味が生まれる。 その運命こそを信じれば自ずと道も見えてくるだろう。そこから見えた世界が彼女にとって、正しいモノとして色が生まれる。 モノクロの動かない世界から、色彩と音とが動き始める真に澄んだ世界へと。 そうして出来た世界がどうか彼女にとって……そして正義の心を持つ全ての人と妖にとって『幻想』で終わらない、正しい世界でありますように。 ケ・セラ・セラ。 「お喋りはその辺でいいかな、男子諸君」 世界の破滅を予感させるほどに冷たい声が心臓を震わせた。 わかっているさ。何を言おうと僕は今、とても恐れているってことが。 口先ではどんなに大層な勇気を語ってようと、その喉元に突きつけられた牙が否応にも現実を見せつける。 僕は立ち上がったままゆっくりと藍を振り向いた。相変わらず鉄仮面のような表情だ。 冥府へと通じているかのように歪みきった彼女の瞳に、もはや正気など皆無。 狂気という濃霧に紛れすっかり消失してしまった光は、彼女の再生を絶望的とまでに感じる。 何があった八雲藍。何が君を、そうまで壊してしまったんだ。 もはや手遅れかもしれない藍の心に怯え、恐怖した僕は敗者なのだろう。 藍が橙を一瞥し、催促させた。『罰』の執行を。 橙……今の君だって、正気ではない。 主人に命令されてるとはいえ、あそこまでジョセフに懐いていた橙がこうも僕たちを追い詰めるなんて。 恐怖とは『感染』する。ジワジワと性質の悪いウイルスのように、藍から橙へと。 橙はそのウイルスに屈してしまったのだろうか。涙を呑みながらも、震える手でリモコンに手を掛け僕の首輪を発動させ、よう…と…… …………いや、待…てよ。確か……藍は、 「――――――あ」 そんな間抜けな一言が、崩れ落ちる前の僕の最後の台詞になった。橙が、とうとう僕の首輪のスイッチを押したのだ。 首の後ろから小さな電気がピリッと走って。続いてすぐに身体の重心が支えきれなくなった。 くたりと膝を曲げ、途端に瞼が重くなる。なるほどこれが神経毒ってやつ、か……! くそ……! し、まった……なんて、ことだ……! 最後の最後、今更になって……僕は『気付いて』しまった。八雲藍の『ある行い』に。 この事実を、早くジョセフに……伝えなくて、は………… ――――――声を捻り出すことも叶わず、僕の身体はそのまま床に崩れ落ちてしまった。 ――― ― ▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽ 『十巡目・四番手 八雲藍』 現所持チップ68枚:賭け数5枚 今、この瞬間。 ジョセフの表情にいつもの余裕は完全に失せている。 状況は一騎打ち。だが、テーブル上のチップの偏りは今や藍に大きく傾いていた。 この場を支配しているのは誰がどう見ても『八雲藍』。ツキの流れはジョセフには吹かない。 (ど……どうすりゃいい? まともにやれば負けるぞコレ……!) 考えろ、考えろ、考えろ……! 己の命とも言えるチップは既に12枚。一方、藍は68枚。圧倒的大差。 この女、まるで隙を見せない。たかだかテーブルゲームだが、自分の命は目の前の妖獣に握られていた。完璧に。 ジョセフは考える。今まで行ってきたように。柱の男との戦いで苦難を乗り越えてきた時のように。 だが、今回に限ってはそれらの戦いと決定的に違う部分があるのだ。 『ルール』がある。チンチロリンという、人々が娯楽のために作り上げてきた歴としたルールが。 元々ジョセフはそういった人の認識外から攻める戦法を十八番としている。 今回のような、事前にルールという枠がキッチリ設定された戦いはむしろ不得手だ。 無論ギャンブルゲームの経験は大いにあるし、得意のイカサマでムカついた対戦相手の身ぐるみを剥いできた回数は覚えきれない。 だがそれらは所詮『遊び』の域を脱していなかった。命のやり取りに『ゲーム』という盤上を選択したのは今回が初めてなのだ。 今までの戦いとは全く別次元でモノを考えなくては、敗北する。 (クソッ! この女……この、クソ女~~~ッ! 俺をその辺の野ウサギでも見るように見下しやがって……!) 藍は卓に肘をつき、侮蔑を交えた瞳でジッとジョセフを睨みつけている。 いや、違う。『観察』されているのだ。ジョセフの一挙一動を、抜かりなく。 ジョセフは焦りながらも思考を止めない。いつだって彼は常に考えながら戦いに勝利してきた。 チンチロに思考は必要ない。『運』があるかないか、勝負の全てはそこに収縮される。 だがそれでも思考を遮ってはならない。もはやこの勝負、運だけでは乗り越えられない事態になってきている。 『イカサマ』しかない。根は単純なジョセフが考えた結果は、結局のところ『ルール外からの攻撃』。イカサマに頼るしかないのだ。 しかしそれを敵も熟知している。ジョセフに残された道はイカサマのみという事実に、藍は気付いているのだ。 だからこその『観察』。さっきから言葉を何も発さず、視ることのみに努めた藍は備えることを怠らない。 実際、ここまで行ったジョセフの全ての策は藍に攻略されている。 それどころか逆に策を利用され、手痛い返し刃を受けてきた。この抜け目ない女の目をどう掻い潜ればいいのか。 藍に勝利するための選択肢は、まずひとつ。先述の通りイカサマの行使。 ハッキリ言って自信は無いが、運のみで勝利を収めるのはもはや厳しい崖際にまで追い込まれた。 そしてもうひとつの選択肢。このチンチロ勝負そのものの『脱退』だ。 いつもの『逃げるんだよォォ~~~!』ではない。流石のジョセフも仲間を残したまま逃げるほど薄情ではない。 ジョセフらがこのチンチロ勝負を行う理由はひとえに『首輪を外すため』だ。 橙の命を握られ、半ばなし崩し的にゲームに乗ってしまった。自分を縛る首輪を外すためにはこのゲームに勝利する必要がある……わけでは決してない。 リモコンを持つのは橙。ひとまず波紋で橙を気絶させればこの首輪の効力は実質、無効化も同然だ。 つまりは、ゲームの勝敗に関係なく今ここで橙または藍を瞬時に無力化させれば話は終結する。 しかし言うまでもなくそれはリスクの高いギャンブルだ。現にシュトロハイムが先程それをやろうとして失敗した。 (クッソォ……! 『イカサマ』か『強行手段』か、どっちにしろこの女を出し抜かなきゃ勝てねえ……!) 故にジョセフは考える。どちらの手段を取ろうとも『穴』は塞がなければならない。見落としがあれば藍は必ず容赦なく切り込んでくるのだから。 「ジョセフ」 深い思考に大穴でも空ける様な、そんな鋭い威力を孕んだ声。 「そろそろその手に握った賽子を渡してくれないか? 次は私が振る番だ」 藍に手のひらを差し向けられ、ジョセフは自分が賽子を握ったままなのに気付いた。霖之助が振った後、思わず手に取ってしまったのだ。 そして、今が選択の最後のチャンスだという事を悟った。 もしイカサマをして窮地を脱するのなら、賽子が手の内にある今が好機。 だが頭をもたげるのは、一巡目の失態。軽率に波紋のイカサマを行ったが故にあっさりと藍に見破られた記憶が頭から離れない。 決めるのは今だ……! 今度は“バレない”ようにイカサマで押し勝つか、ゲーム破綻必至の特攻を仕掛けるか。 「ジョセフ……今すぐ賽子を渡せ。それともまた“よからぬコト”でも考えているか?」 「ジョセフお兄さん……」 二人の視線が賽子を握る拳に集中する。 どうする。イカサマ。波紋。特攻。首輪。逃亡。交渉。諦め。正々堂々。考えろ。どうする。 ―――パリ…… 誰の耳にも届かないほどの小さな……小さな波紋の流れる音が伝う。 どちらにしても『波紋』……この技術を応用しなければ、打開は不可能。 生温い雫が額を伝い、震える腕で賽子を藍に渡した―――その時。 「―――待って。……ちょっと、待ってよ。その勝負」 いつの間にか開かれた玄関の扉に立っていたのは、永遠亭の悪戯兎――― 『因幡てゐ』……人里に置いてきたはずの、彼女だった。 【D-4 香霖堂/午前】 【ジョセフ・ジョースター@第2部 戦闘潮流】 [状態]:胸部と背中の銃創箇所に火傷(完全止血&手当済み)、DIOとプッチと八雲藍に激しい怒り、てゐの幸運 [装備]:アリスの魔法人形@東方妖々夢、金属バット@現実、神経毒の首輪@現実 [道具]:基本支給品、毛糸玉@現地調達、綿@現地調達、植物油@現地調達果物ナイフ@現地調達(人形に装備)、小麦粉@現地調達、三つ葉のクローバー@現地調達 [思考・状況] 基本行動方針:殺し合いには乗らない。 1:何とかしねえと負けるぞコレ……! 2:こいし、チルノの心を救い出したい。そのためにDIOとプッチもブッ飛ばすッ! 3:シーザーの仇も取りたい。そいつもブッ飛ばすッ! 4:てゐ……? [備考] ※東方家から毛糸玉、綿、植物油、果物ナイフなど、様々な日用品を調達しました。この他にもまだ色々くすねているかもしれません。 ※因幡てゐから最大限の祝福を受けました。 ※ポケットに入っている三つ葉のクローバーには気付いていません。 【因幡てゐ@東方永夜抄】 [状態]:健康 [装備]:閃光手榴弾×1@現実、スタンドDISC「ドラゴンズ・ドリーム」@ジョジョ第6部 [道具]:ジャンクスタンドDISCセット1、基本支給品、他(コンビニで手に入る物品少量) [思考・状況] 基本行動方針:死にたくないので、異変を解決しよう。 1:私は…………。 2:こーりんがムカつくから、ギャフンと言わせる。 3:お師匠様には後で電話しよう。 4:暇が出来たら、コロッセオの真実の口の仕掛けを調べに行く。 [備考] ※参戦時期は少なくとも永夜抄終了後、制限の度合いは後の書き手さんにお任せします。 【橙@東方妖々夢】 [状態]:精神疲労(大)、藍への恐怖と少しの反抗心、ジョセフへの依存心と罪悪感、指先にあかぎれ [装備]:焼夷手榴弾×3@現実、マジックペン@現地調達 [道具]:基本支給品 [思考・状況] 基本行動方針:ジョセフを信頼してついていく。 1:藍様を元の優しい主に戻したい。 [備考] ※参戦時期は後続の書き手の方に任せます。 ※八雲藍に絶対的な恐怖を覚えていますが、何とかして優しかった頃の八雲藍に戻したいとも考えています。 ※ジョセフの波紋を魔法か妖術か何かと思っています。 ※ジョセフに対して信頼の心が芽生え始めています。 ※マジックペンを怪我を治す為の道具だと思っています。 【ルドル・フォン・シュトロハイム@第2部 戦闘潮流】 [状態]:永琳への畏怖(小)、麻痺毒 [装備]:ゲルマン民族の最高知能の結晶であり誇りである肉体、神経毒の首輪@現実 [道具]:蓬莱の薬、基本支給品 [思考・状況] 基本行動方針:ドイツ軍人の誇りにかけて主催者を打倒する。 1:勝てよジョジョ! 2:リサリサの捜索と合流。次に蓬莱山輝夜、藤原妹紅の捜索。その他主催に立ち向かう意思を持つ勇敢な参加者を集める。 3:殺し合いに乗っている者に一切の容赦はしない。特に柱の男及び吸血鬼は最優先で始末する。 4:蓬莱の薬は祖国へ持って帰る。出来ればサンプルだけでも。 5:ディアボロ及びスタンド使いは警戒する。 6:ガンマン風の男(ホル・ホース)、姫海棠はたてという女を捜す。とはいえ優先順位は低い。 [備考] ※参戦時期はスイスでの赤石奪取後、山小屋でカーズに襲撃される直前です。 ※ジョースターやツェペリの名を持つ者が複数名いることに気付いていますが、あまり気にしていないようです。 ※輝夜、鈴仙、てゐ、妹紅、ディアボロについての情報と、弾幕についての知識をある程度得ました。 ※蓬莱の薬の器には永琳が引いた目盛りあり。 ※また4人全員が参加者間の『時間のズレ』の可能性に気付きました。 【森近霖之助@東方香霖堂】 [状態]:麻痺毒、主催者へのほんの少しの反抗心、お腹いっぱい 、幸運?? [装備]:賽子×3@現実、神経毒の首輪@現実 [道具]:スタンドDISC「サバイバー」@ジョジョ第6部、基本支給品 [思考・状況] 基本行動方針:対主催者を増やす。 1:あとはキミ“たち”に任せるよ。 2:魔理沙、霊夢を捜す。 [備考] ※参戦時期は後の書き手さんにお任せします。 ※ジョセフの戦いを見て、彼に少しの『希望』を感じました。 ※てゐとの協力関係は、彼女の能力を利用した博打と考えています。 【八雲藍@東方妖々夢】 [状態]:左足に裂傷、右腕に銃創(処置済み)、頬を打撲、霊力消費(小)、疲労(小) [装備]:割烹着@現地調達、神経毒の首輪@現実 [道具]:ランダム支給品(0~1)、基本支給品、芳香の首 、秦こころの薙刀@東方心綺楼 [思考・状況] 基本行動方針:紫様を生き残らせる 1:このままジョセフを叩き潰す。 2:やるべきことは変わらない。皆殺し。 [備考] ※参戦時期は少なくとも神霊廟以降です。 ※放送内容は全て頭に入っています。 ※ケガや血は割烹着で上手く隠れています。 ○支給品説明 <神経毒の首輪@現実> 八雲藍に支給。 主催者が『気を利かせて』数人分用意した、鉄製の首輪。 同セット内のリモコンスイッチが発動すれば、首輪の内側から神経毒が仕込まれた針が突き出る。 毒を受けた者は意識を僅かに保たれたまま身体の自由がほとんど効かなくなり、数時間で死に至るだろう。 首輪の鍵と解毒薬も同じ数支給されている。 <植物油@現地調達> 八雲藍が香霖堂から調達してきた日用品シリーズ。 カロリーを気にする女性にも優しく波紋使いにも優しいが、逆に利用されかねない。 131:花果子念報第4誌 -博麗霊夢・空条承太郎再起不能か!?- 投下順 133:刹那にて永遠の果てを知れ 131:花果子念報第4誌 -博麗霊夢・空条承太郎再起不能か!?- 時系列順 134:奇禍居くべし 114:燃えよ白兎の夢 ジョセフ・ジョースター 136:白兎巧師よ潮流に躍れ ――『絆』は『相棒』―― 114:燃えよ白兎の夢 因幡てゐ 136:白兎巧師よ潮流に躍れ ――『絆』は『相棒』―― 114:燃えよ白兎の夢 橙 136:白兎巧師よ潮流に躍れ ――『絆』は『相棒』―― 114:燃えよ白兎の夢 ルドル・フォン・シュトロハイム 136:白兎巧師よ潮流に躍れ ――『絆』は『相棒』―― 111:リンノスケ・ザ・ギャンブラー 森近霖之助 136:白兎巧師よ潮流に躍れ ――『絆』は『相棒』―― 111:リンノスケ・ザ・ギャンブラー 八雲藍 136:白兎巧師よ潮流に躍れ ――『絆』は『相棒』――